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zoom RSS 59-2ダイヤ改正

<<   作成日時 : 2015/03/22 13:00   >>

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先日の『57-11ダイヤ改正』に続いて、同じイカロス出版のムックシリーズで、『59-2ダイヤ改正』を読みました。こちらはまだ出たばかりです。

57-11ダイヤ改正は、東北・上越新幹線全面開業に伴う優等列車網の変化が中心のダイヤ改正であり、本の方もそれを中心とした形になっていました。これに対して59-2ダイヤ改正の方は、貨物列車の大変革が行われたダイヤ改正であり、前回の本とは打って変わってこちらは貨物の話ばかりしている本になっています。優等列車の話を期待した購入者は残念でした、というところでしたが、そもそもサブタイトル自体が「国鉄貨物列車大変革期」ですからね。

このダイヤ改正では、国鉄が長らく続けてきた操車場を経由して全国津々浦々の貨物駅同士を任意に結びつけることのできる集結系の車扱貨物輸送がほぼ全廃となりました。実際には急に廃止させることのできなかった貨物輸送もあった関係でごく一部に集結系輸送方式が残ったようなのですが、2年後の昭和61年11月ダイヤ改正までにほぼ完全に消滅することになります。この集結系輸送方式は大変アドホックな輸送方式で、任意の貨物駅の間で任意の輸送を可能とするためには、コンピューターのなかった時代にはこういうやり方しかなかったのでしょうけど、非常に時間がかかり人手も必要で、着時刻を確定できないやり方でした。

この本では、集結系輸送方式が具体的にどのような方法で運行されていたのかをうまく解説しています。さらに、操車場の解結作業というものがどのように処理されていたのか、そしてヤードの自動化システムYACSについても解説しているという、何ともしっかりした本になっています。YACSの解説というのはこれまで詳しく読んだことが無かったですね。貨車の速度を測定するドップラーレーダーがあるとか、なかなか複雑なシステムです。またD型矢羽根線、S型矢羽根線というのは、これまでもこの頃の自動化操車場の特徴であるということは読んだことがありましたが、一体何をする線なのか解説が無く、まったくわからずにいました。これは、貨車の順序を並べ替える作業を仕訳用のハンプヤードで一緒にやってしまえるというものだったのですね。これを使うと劇的に操車時間を短縮できるのだそうで、確かに効果がありそうです。しかし既に時遅しという感も。

この改正で消えた各種貨車形式の吉岡心平氏による解説があり、また東京や大阪周辺の貨物駅の話があり、と他にもなかなか充実した内容になっています。ダイヤ改正の話というよりは、ダイヤ改正で消えた古い輸送方式をまとめた、という感じでしょうか。しかし貨物に興味のある人にとっては良い本だと思います。

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