日々題

アクセスカウンタ

zoom RSS 北海道の普通列車用気動車の老朽化問題

<<   作成日時 : 2015/10/01 13:00   >>

トラックバック 0 / コメント 2

JR北海道が、大幅な減便と駅の整理を実施するようです。少し前から駅の整理の話は出ていましたが、今度はキハ40形の老朽化を理由に、廃車を進行させてそれで運用が減る分はそのまま減便にする、という話になってきたようです。

キハ40形は、国鉄時代の中でも末期に近い時期に製作されましたが、本当に国鉄分割民営化を見据えた時期というほどの末期でもありません。国鉄が労使問題と巨額の赤字で身動きが取れなくなり、技術的に停滞した時期に製作された、極めて保守的な設計の気動車です。頑丈一点張りの重い車体に非力なエンジンを搭載したので、昭和10年代に退歩した、とまで酷評する人もいます。一方で、頑丈であるがゆえに気象に強く、潮風の影響を受ける日高本線に、民営化後に新車を投入してキハ40形を置き換えたのに、軽量化された新車が潮風で早く傷んでしまい、再びキハ40形で置き換えられる、という珍妙な現象を起こしていました。それなりに量産されたものの、これより古いキハ20系などの気動車を完全に置き換えるほどの数には至らず、結局こうした老朽気動車の完全淘汰は、特定地方交通線の廃止による運用減に加えて、民営化後の新製車両の増加を待つ必要がありました。

キハ40形の後、分割民営化を見据えて製作された気動車もあります。いわゆる「三島会社」は、民営化後は経営が苦しくて車両の新製ができないだろう、という発想から、三島会社への置き土産としていくらかの気動車が国鉄の予算で製作され、北海道にはキハ54形が配置されました。この気動車は、予算に制約がありながらも、国鉄時代末期の停滞をようやく打ち破る高性能かつ快適な車両でした。しかし、大量に置き換えられるほどの数ではなかったのですよね。

民営化後のJR北海道は、50系客車を改造した気動車で数を賄いながら、キハ150形のような軽快な気動車に、キハ201系のような高性能気動車を造ってきました。しかし結局、これも数が足りないのですよね。ある程度、キハ40形の淘汰も進んできたのではないかと漠然と考えていたのですけど、よくよく考えるとまだまだ北海道内ではどこへ行ってもキハ40形の姿を見ます。

JR東日本が電気形気動車を公開入札して調達する、という話が出たのにのっかったのか、JR北海道も電気形気動車を買う、という話が出てきています。しかし、これもまた少し先の話なので、ここにきてキハ40形の老朽化、という話になってきたのでしょう。

ただ、減便で対応するというのはどうなんでしょうね。ある程度の列車本数を維持できない路線は、もはや資金を投じて維持している意味を見いだせないのではないでしょうか。減便しなければならないような区間は、他に特急列車があって維持する必要がある区間はともかくとして、もう諦めて廃止した方が全体的な投資効率の面でも優れているのではないかと思います。鉄道は、線路の維持にこそ一番の経費がかかるわけですから。

しかし北海道の問題は、どこまで行ったら落ち着くのでしょうね。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
キハ40や旧型国電は鉄道模型としたら最高に面白いのですが、実際には結構非効率で問題児だったりするのですよね。

来年度はJR西で103系の大粛清があるとか?(323系の生産量できまるので文字通りにはいかなさそうですけどね、お金がかかる話ですし、又321系の投入時思わぬ大失敗がトラウマでしょうし)。
とうこ
2015/10/02 07:16
旧形国電はまだ、時代相応ではあるんですが、キハ40は、何でこの時代に造っちゃったかな、というような存在ですね。
西も103系はそろそろ処理しないと困りますね。
Tamon
2015/10/02 22:41

コメントする help

ニックネーム
本 文
北海道の普通列車用気動車の老朽化問題 日々題/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる