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zoom RSS 大日本帝国の海外鉄道

<<   作成日時 : 2015/12/25 13:00   >>

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大日本帝国の海外鉄道』を読みました。かつて日本が支配していた外地にあった鉄道を取り上げてまとめた本です。著者の小牟田哲彦さんについては、かつて『鉄道と国家』を読んだことがあり、きちんと調べ上げて書かれた良い書籍だと考えていたので、今回も購入しました。

予想にたがわず、今回もかなり詳しく調べこんで書かれている著作です。ただ、私が事前に想像していたような、各鉄道の歴史や組織、設備の紹介という感じではなく、当時の日本国民にとっての旅行案内という感じで、どうやって旅行をしていたのか、を説明していました。ガイドブックを想定していると本人も書いているくらいで、なかなか斬新な視点だと思います。私としては従来型の解説の方が嬉しかったですが、それでも著者がよく調べこんでいるだけに、さまざまな発見があります。戦前は中華民国と日本の間の移動では相互にパスポートの所持を免除していたので、ほとんどパスポートを持たずに渡航していたとか。

対象となる地域は、台湾、朝鮮、関東州、満洲、中国の占領地、樺太、南洋諸島です。中国の占領地については、華北交通と華中鉄道について多少取り上げた感じです。南洋諸島には一般旅客輸送者としての鉄道はありませんが、製糖鉄道について触れていました。旅行ガイド的に書かれているので、日本からの渡航手段についても触れており、当時は当然の船舶の他に、航空機の事情がどうだったかも触れていました。フォッカーのスーパーユニバーサルについて、アメリカのメーカーと触れていたので、あれ、フォッカーって第一次世界大戦までドイツで、戦後オランダに移ったよね、と思って調べると、さらに創業者がアメリカに移住してアメリカ国内で製作した機材があるんですね。スーパーユニバーサルはまさにそれに該当するようで、きちんと調べられていたようです。

車両に関する言及はかなり少なく、鉄道路線網の概略や運賃、接客設備の程度、沿線の観光地といった話が多いです。まさにガイドブックです。この本だけで外地の鉄道を理解することはできませんが、他の本と組み合わせることでよりよく理解することができる、という感じですね。

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