日々題

アクセスカウンタ

zoom RSS ICE4

<<   作成日時 : 2015/12/04 13:00   >>

トラックバック 0 / コメント 0

ドイツ鉄道がシーメンスと開発していた新型高速鉄道車両、開発時名称"ICx"が、正式にICE4と命名されたようです。現状、チェコのヴェリム試験線などで試運転中のようです。

最高速度は、事前には225km/h程度に抑えた、という話を聞いていたのですが、最新の話だと250km/hになっていました。それでも、現状の300km/h以上も普通に出せる状態と比較すれば、やや劣ります。しかしICE4は、ICE3などとは目的が異なるのです。ドイツでは2013年に高速バスが全面解禁されて以来、長距離旅客輸送のシェアを鉄道から高速バスにどんどん奪われつつあり、ドイツ鉄道としては対抗策を模索しています。そこで、ドイツ国内主要都市すべてを30分間隔の特急網でカバーすると宣言しており、そのために在来線特急に相当するIC (InterCity)に使われていた機関車牽引方式の車両を代替・増強する必要が出ていたのです。もっとも、IC用の車両は元から老朽化が進んでいたので代替の必要があることはずっと前から明白であり、2012年から開発していたというのもそのあたりなのでしょう。したがって、ここにきて高速バス対抗の戦略的な意味を持たされてきたというわけですね。

そして、在来線特急が主な用途で、場合によって高速新線への直通をする、という用途だと、高速を発揮して走行できる区間は限定されますので、最高速度を頑張って上げるよりは、コストダウンして在来線用に大量導入できるようにする方が大事、というわけです。しかしそれでも、1970年代-1980年代に導入された機関車方式ICの代替が終われば、ICE1やICE2の代替も考えるということなので、その時にはさらに何らかの改良があるかもしれません。

12両編成の時、6M6Tの動力分散方式だそうです。ドイツはすっかり、高速鉄道用車両に関しては動力分散を志向するようになりました。モジュール化されており、自由に1両単位でつないだり切り離したりできるのだそうです。1両単位で自車を制御するコンピューターが搭載されており、つないだり切り離したりしたときに通信でネットワークを形成するのだそうです。制御伝送線を自由に構成できるのでしょうね。MT比を上げれば、あるいはより高速の発揮が可能なのかもしれません。

開発はシーメンスと、ということだったのに、台車はボンバルディアだそうです。まあ、どちらも実質的に鉄道車両メーカーとしてはドイツの地場企業なのですけど。そして、軽量化のために内側台枠の台車を使うのだそうです。アイデアとしてはわかりますが、電動機の架装を考えると大変でしょうね。開発に当たって、しばらくのところは仕様だけ鉄道事業者から提示した上で、メーカーに提案させて入札をする、というようなやり方を取っていたのですけど、結局その方式ではうまくいかないということになったらしく、開発段階から鉄道事業者とメーカーが緊密に打ち合わせを繰り返しながら擦り合わせていく方式に戻ってきたそうです。日本の事業者が崩さなかった昔ながらのやり方ではないか、と思います。

いろいろとドイツ鉄道の今後の方針・戦略が見えてくる面白い車両だと思いますね。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ICE4 日々題/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる