日々題

アクセスカウンタ

zoom RSS 西武安比奈線廃止決定

<<   作成日時 : 2016/02/10 13:00   >>

トラックバック 0 / コメント 2

西武鉄道が長年休止線にしてきた安比奈線をついに廃止にするそうです。

安比奈線は、西武新宿線の南大塚駅で分岐して入間川の河川敷までつながる短い貨物支線で、かつては河川敷で採掘した砂利を運んでいました。砂利は、コンクリートを打つ際の骨材として使われる関係で、建築・土木工事のために大量に必要とされ、かつては河川敷から調達されていました。関東の私鉄の多くで、砂利を輸送するための路線が建設され、大量の砂利輸送を行っていた歴史があります。砂利は単価が安い貨物であるため、長距離輸送の運賃負担に耐えられないので、使用する現場のすぐ近くで採取する必要があったのです。しかし上流にダムが建設されると新たに砂利が補給されることがあまりなくなり、採掘されるにつれてどんどん河床が低下して、堤防や橋脚の洗掘といった問題が発生するようになった関係で、高度成長期に差し掛かるころに採掘が禁止されて、こうした砂利輸送貨物線もほとんどが廃止になって行きました。安比奈線もその頃に休止になりました。

しかし、どういうわけか休止のままで、正式に廃止の手続きが取られることはなく、架線も線路もそのままでした。そしてバブル期に、西武新宿線の輸送量の急増に対応するための車両の増備を賄う車両基地の用地として安比奈の貨物駅の跡地が着目され、車両基地を設置する計画が持ち上がりました。その計画がずっと生きていたから、それ以降はそのままになっていたわけです。西武鉄道を取り上げた鉄道雑誌の記事でも、毎回西武の全路線を挙げる時に「休止線を含む」みたいに掲載されていたものです。

結局、輸送量の増加が止まり、西武新宿線の複々線化計画も見送られることになって、車両基地の増設も必要なくなりました。いつ正式に廃止されるだろうかと思っていたのですが、今回廃止になるようです。

これはどうも、税金の問題があったのではないか、という話が出ています。この廃止決定で土地の減損処理が必要になり、126億4000万円の特別損失を計上しています。一方、少し前に問題になった株主偽装事件で、旧経営者の堤氏から255億円の賠償金を受け取れることになり、特別利益も計上されています。特別利益だけだと、その半分くらいが法人税になってしまうわけですが、減損処理を一緒にしてしまうことで、損失を控除することができる、という事情があるのではないかという話が出ていました。まあどこまで考えているのかよくわからないですが。

今後の土地利用計画がどうなるか興味深いですね。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
まあ〜廃止になるべくして無くなる路線なんですね〜
土地利用と土地の税金を考えると鉄道会社として当たり前の対策ですね、以前所属していた会社では当たり前のように土地の売却してましたね、鉄道会社の土地は特別なものなんでしょうね?
とうこ
2016/02/11 07:38
鉄道会社の土地は固定資産税の面で優遇されていますね。
鉄道事業以外に使えば普通の税額になるのでしょうが。
Tamon
2016/02/12 01:09

コメントする help

ニックネーム
本 文
西武安比奈線廃止決定 日々題/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる