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zoom RSS 振子気動車に懸けた男たち

<<   作成日時 : 2016/03/17 13:00   >>

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振子気動車に懸けた男たち』を読みました。ここでの振子気動車は、JR四国の2000系です。

国鉄分割民営化を経て、高速道路の脅威が迫っていたJR四国が、どうやって振子気動車に取り組んで開発したかをつぶさに描いた本です。単に文献を読み込んで書いたという本ではなく、関係者にインタビューをしてまわっているという点で、非常に貴重な本です。新書の発行程度で得られる印税で、ここまで手間をかけていいのだろうか、と思ってしまう内容です。きちんと取材しているので、実に深い内容を書けています。

国鉄時代に既に381系を使って高速試験を行っており、制御付自然振子の研究も進んでいたようです。それを受けて気動車に適用する研究をやって、大車輪で造ったようです。少なくとも、高速道路開通の1年前には振子気動車を営業開始できるように、という目標だったので、大変時間が無かったのですね。民営化後、あっという間に新車が出てきて驚いた覚えがありますが、あれはそういう背景だったわけです。それでも、JR四国という小所帯がよくやったものです。これだけ民営化当初に頑張れたのに、その後いまいち新機軸や新しい技術の話が続かないのは、やはりJR四国の置かれた経営環境が厳しすぎるということがあるのでしょうね。バブル崩壊以降、輸送量は減少傾向ですし。

気動車が振子を採用する時、問題になったのはディーゼルエンジンをレール方向に配置するために、1台のエンジンだけだと回転の反作用で振子が傾いてしまう、という話で、2台のエンジンを背向に配置することで打ち消して解決したことが知られています。ただ、実際には1台だけ運転の場合でも傾きは0.5度程度にとどまるのだそうで、それほど心配するほどのことはなかったようです。

その後の8000系の開発、予讃線の電化の話も触れられており、よくまとまった本です。話としても面白いですし、とてもよい本でした。

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