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zoom RSS 遙かなる鉄路を歩みて

<<   作成日時 : 2016/05/17 13:00   >>

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遙かなる鉄路を歩みて』を読みました。2011年に購入してあったものの、長く読めていませんでした。

著者の瀧山養氏は、国鉄の技師長、鹿島の取締役、海外鉄道技術協力協会(JARTS)理事長などを歴任した鉄道技術者です。明治最後の時期の生まれのようです。東京帝大工学部土木学科を出て鉄道省に入省した、いわゆるキャリア組ということのようです。国鉄では学士様でなければ偉くなれませんでしたからね。戦前時期の入省ということで、途中で華北交通に移るなど、なかなか時代を感じさせる記述があります。

この本は、著者のほぼ生涯を描いた自伝という感じの本です。95歳の時の写真が掲載されているので、相当高齢になってから執筆したようですけど、ウェブで調べると執筆してからまもなく亡くなられているようですね。最後まで、この程度の本が書けるくらいに頭が明晰であったというのは羨ましいことです。

それにしても、学生時代は途中まで、ひたすら山登りをしてばかりという感じの描かれ方をしています。東大土木工学科の途中までそんな感じなので、当時はこんなことでも卒業できたんだな、と感心してしまいます。現代の東大で、こんな遊び方をしていたら留年は間違いないですし、そのままでは卒業はおぼつきません。

ある意味、高度経済成長の恩恵を一杯に受けて生きた人だ、という感じがしました。戦前の鉄道省の学士入省は一握りでしたから、かなりのハイペースでの昇進はほぼ間違いありません。そして戦後になると一気に学士の採用が拡大されて、その中から選ばれた人だけが昇進していくようになるので、その上にいる著者の世代は国鉄の規模拡大もあいまって、ますます昇進することになります。そして、特に何も功績が無くてもそれなりのポジションには付けてしまうのです。別に著者の功績が無いというわけではないのですが、この本を読んでいる限りだと、ここでこういう働きがあったからここまで偉くなった、というような関係が見えてきません。

時代の雰囲気はある程度伝わってくるのですけど、まあなんというか、ならではの情報は無いという感もあります。国鉄部内がどんな感じだったかわかる、という程度でしょうか。

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