日々題

アクセスカウンタ

zoom RSS JR九州の鉄道事業の営業黒字化の見込み

<<   作成日時 : 2016/05/21 13:00   >>

トラックバック 0 / コメント 2

日本経済新聞の記事でJR九州が2017年3月期に鉄道事業の営業黒字化にめどを付けると出ています。

不思議なことに、毎日新聞の昨年の記事だと、7期ぶりに鉄道事業の営業利益が黒字になっているんですよね。日経新聞だと民営化後初めての黒字のはずなんですが。もともと、三島会社は鉄道事業で利益を上げるのは厳しいので経営安定基金を国鉄分割民営化の際に受領しており、鉄道事業で営業赤字になっても基金の利子で経常黒字になる仕組みが用意されていました。それでも、不景気や災害の相次いだ年にはJR九州は経常赤字に転落したこともあります。したがって、鉄道事業で営業黒字が出たことがあるというのは、ちょっと考えにくいように思うのですが、毎日新聞の記事はどういうことなのでしょうか。

日経新聞の記事によると、固定資産の大幅な減損処理を実施するということのようです。これは昨年度に巨大な特別損失として大幅赤字を計上することになりますが、これ以降の固定資産の減価償却費が減り固定資産税の納付も減るので、営業黒字化が達成できるというのはわかります。しかしいまいちよくわからないのは、固定資産の減価償却費というのは結局、次の設備投資に使われるものだと私は認識していて、そうであればここで大幅に減損処理してしまうと、次の設備投資に必要な費用が出てこなくなるのではないか、ということです。もちろん、減価償却費以上に設備投資しても良いのですけど、そうなると以降は固定資産の額がだんだん積み上がって、いずれ再び鉄道事業が営業赤字になるのではないか、と懸念します。

鉄道会社の固定資産の減価償却は、取替法という方法でやっていることがあるそうで、なかなか考え方が難解です。最初に取得した時の価格を単純に割り振るのであれば、鉄道会社の設備投資など何十年も前のものなのだから簿価としては非常に安いはずで、現代の経営にそこまで影響を与えるのだろうかと思うのですけど、計算方法が違うゆえによくわからないところがあります。

熊本地震の影響については、6月末から7月上旬ころには九州新幹線の徐行を縮小するとありますね。鹿児島への直通列車が増えるかもしれません。しかし全面復旧は来春のようです。豊肥本線は、やはり大分から阿蘇までは何とかといいつつも、それ以外は全然めどが無いということのようです。

安全対策を怠ることなく、無事上場を果たして、うまく経営していってくれることを期待します。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
レールなどに適用される「取替法」は、日本の場合税法のからみで「半額法」です。取得後、取得原価の半分までは通常の減価償却を施すのですが、国鉄の場合公法人ですから減価償却のたぐいに税効果が見込めず、また民営化直前に取り替えた資産は物価がほとんど変わっていないのでほぼ丸々今と大差ない額で計上されていることになります。レールではありませんが、九州の485系はわざわざ民営化直前に広域転配して多くを車齢の若いグループに差し替えているほどです。この手の調整は十分ありえるでしょう。
資産の収益獲得力が減った分を削るのが減損会計なので、鉄道資産への再投資という点では疑問はあるかと思いますが、より廉価な方法が見つかった、あるいは見込みがある、ということで踏み切ったのでしょう。
たづ
2016/05/22 13:29
なるほど。私も会計や税法はよくわかっていないので、教えていただき助かります。
資産の収益獲得力が減った分を減損処理するというのは大いに納得なのですけど、その場合はそこに再投資しないことが前提となっているように思うので、鉄道の場合容易には廃止できないことを考えるとかなり疑問でした。
何かいい方法を見つけた、ということであれば、今後ともかなりコストの削減になるかもしれませんね。
Tamon
2016/05/22 22:57

コメントする help

ニックネーム
本 文
JR九州の鉄道事業の営業黒字化の見込み 日々題/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる