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zoom RSS 肥前竜王駅重大インシデント調査報告書

<<   作成日時 : 2016/06/30 13:00   >>

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長崎本線の肥前竜王駅で、2015年5月22日に発生した重大インシデントに対する運輸安全委員会の調査報告書(PDF)が発表されました。インシデント発生当時に私が推定していたことと比べると、やや違う点もありますね。

インシデントの内容は、下りの「かもめ19号」が肥前竜王駅を通過する予定で走行中、異音を検知したために非常停止して安全確認を行っていたため、指令の指示で隣の肥前鹿島駅に停車中であった上りの「かもめ20号」に対して、「かもめ19号」との交換駅を肥前竜王駅に変更することを伝え、1駅先に進めさせた、というものです。その過程で錯誤が生じて、肥前竜王駅の1番線に、19号も20号も同時に進入する状態となって、正面衝突の危険が生じました。

当時私が推定していた通り、「かもめ19号」は、運転席は信号機の位置より内方に進入していたものの、軌道回路の境界よりは外方に停車しており、信号システムの面では外方に停車した状態でした。このため、進路のキャンセルを受け付けることができる状態で、実際にキャンセルされました。この結果、「かもめ20号」の到着のために進路が構成され、過走防護のために分岐器が転換しました。ただ、私は「かもめ20号」が先に肥前竜王駅1番線に到着して、その後に「かもめ19号」が進入したものと推定していましたが、実際にはこれは逆の順番だったようです。「かもめ19号」が先に進入し、異線進入を認識して直ちに停車させ、その間に「かもめ20号」が進入してきて所定停車位置に停車した、という流れだったようですね。そして、「かもめ19号」に対しては、下り場内信号機が停止現示に戻っているにもかかわらず、ATS直下地上子よりは内方で停車してしまっていたために、ATSによる非常制動は働かなかった、ということのようです。

運輸安全委員会の分析では、JR九州の規定にも反するような動作を運転士や指令がしてしまっているところがあるようで、もう少しきちんと確認動作を行わなければならない、という感じがあります。一方で、これを機械的に防護しようとするとどうすればよいか、と考えると、やはりATCやATACSのような連続伝送を用いた保安装置を使うしかないのだろうと思います。ATSの変周式地上子やトランスポンダを使った伝送では、どうやっても弱点が残ります。

やはりそういう完全な保安装置が欲しいなぁという思いもありますが、そうなると相当に高価になるんだろうな、というところも思う次第です。

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