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<<   作成日時 : 2016/08/26 13:00   >>

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東京地下鉄有楽町線で、貨物列車を走らせる実験をするそうです。宅配便の幹線輸送をトラックから鉄道に代替する、ということのようですね。ヤマト運輸、日本郵便、佐川急便の3社が同時にやろうというところを見ると、かなり本格的な検討に思われます。

貨物列車と言っても、旅客列車に普段用いられているのと同じ電車に、宅配便の荷物を積もうということのようです。ヤマト運輸は、既に京都の京福電鉄(嵐電)で、路面電車の車内に宅配便の荷物を積み合わせたカートを載せて運ぶということを定期的にやっていますから、それと同様のことを都心の地下鉄でもやろう、ということのようです。これは、手っ取り早く地下鉄の輸送力を貨物輸送に生かそうとすれば、一番最初に出てくるようなアイデアですね。他に考えられそうなのは、コンビニへの商品配送を、郊外の集約ステーションから都心の配送デポへまとめて送りこむ、といった用途でしょうか。

やはり、地下鉄だと荷物用のエレベーターがない、というところが大きなネックのようです。会員登録をした後で読める部分には、2010年から2011年にかけて札幌市営地下鉄で実験した時の話が書かれていますが、荷物の保管や運搬に課題があった、としていますね。バリアフリー対策もあって、かなりの駅でエレベーターの整備は進んでいると思うのですが、車いすが乗れる程度のエレベーターでは、荷物を大量に積み合わせたカートを運ぶのは難しいのでしょうか。エレベーターを使えないのなら、ほぼ実用的ではないですよね。
この話で疑問に思うのは、これは荷物輸送と何が違うのだろうか、というところです。現在航空機において、旅客が携行する荷物を航空会社で預かって目的地の空港まで運んでくれるのと同様に、かつて国鉄では旅客の荷物を預かって荷物車で輸送し、目的地の駅で引き渡す、というサービスを行っていました。これを鉄道手荷物輸送と呼んでいました。ただし、航空会社は少なくともレガシーキャリアでは一定量まで無料で荷物を預かってくれるのに対して、鉄道では別料金が必要でした。また、こうしたサービスのためのインフラを整備すると、宅配便のサービスが登場する前は、それを利用して荷物だけを送りたい、という需要も当然あるわけで、旅客同行の場合よりも高い料金を徴収したものの、荷物だけを送ることも可能で、こちらを鉄道小荷物輸送と呼んでいました。合わせて、チッキという通称で知られます。

こうしたサービスは、旅客列車に荷物車を組み込んで同時輸送したことから、貨物輸送とは区別されており、あくまで旅客輸送の一環として扱われていました。しかし、需要の多い区間には荷物車だけを編成した荷物専用列車も運行されており、これでは一体貨物輸送と何が違うのか、発送や受取の手続きが違うだけではないのか、という疑問もあります。私は、貨物輸送と荷物輸送の厳密な区別をする定義を知りません。

今回、旅客輸送用の車両を使って運んでいるので、かなり荷物輸送にも近いように見えます。荷物輸送であれば、事業基本計画上は旅客輸送のままでいいはずなのですけど、事業基本計画の変更の必要性に言及していますので、一体どうなるのかよくわかりませんね。

しかし、面白い話ではあります。こういうことを考えなければならないほど、ドライバー不足が深刻になっているのだな、と思わされます。

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