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zoom RSS ホーボーケン通勤列車事故

<<   作成日時 : 2016/09/29 13:00   >>

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ニューヨークの近郊、ニュージャージー州ホーボーケンの駅で、通勤列車が終端の駅に突っ込んで多数の死傷者が出ている、というニュースが入ってきました。

ニューヨークの市街地であるマンハッタンは、南北に細長い島になっていて、西側にハドソン川、東側にイースト川(川という名前ですが実際には海峡)があります。その関係で、長らく鉄道でのニューヨークへの直接アクセスはなく、19世紀の間はニュージャージー州側のハドソン川沿いに各鉄道会社が頭端式のターミナル駅を設け、そこからフェリーでハドソン川を渡ってマンハッタン入りするのが通例でした。

その後、19世紀末にニューヨーク・セントラル鉄道はマンハッタン北側から地下線で伸ばしてグランド・セントラル駅に乗り入れるようになり、さらに20世紀初頭になると、ペンシルバニア鉄道がハドソン川・イースト川を潜る水底トンネルを造ってペンシルバニア駅に乗り入れるようになって、ようやくマンハッタン市街地への直接の鉄道アクセスが実現するようになります。

そして第二次世界大戦後の長距離鉄道の衰退に伴い、こうしたハドソン川沿いのターミナル駅は次々に廃止となり、取り壊されていきました。現在に残るのは、保存された駅としてのセントラル・レールロード・オブ・ニュージャージーの駅と、通勤鉄道の駅として残る今回の事故現場のホーボーケン駅です。

アメリカの鉄道は保安装置の装備が遅れており、PTCという保安装置が遅れに遅れている状況です。法律で装備を義務付けられたのですが、どうしても間に合わないので、期限を延ばしてもらっている状況です。今回の列車もおそらく間に合っていなかったのでしょうね。どうも、1920年代に車内信号のATCを装備した列車を走らせていた異様な先進性と、なかなかそれが全体に広がらない後進性を兼ね備えている気がしますね。

こうした過去の名残のあるターミナル駅、一度くらい見に行ってみたいものです。

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コメント(3件)

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ニュースを見たところ過去と同じ場所の車止めを突き破って駅舎へ車両が特攻したみたいですね。

日本の単線区間でいうと警戒現示のレールに向かって走ってきた車両が安全側線へ誘導されたという図式でしょうか。
とうこ
2016/09/30 06:08
駅の立地が(都心か地方の終点か)全く違いますが、宿毛駅衝突事故がかなり似た図式だと思います。
アメリカの旧ペンシルバニア鉄道の保安装置が日本のATS-B、さらには1号線型ATSの原型なのに、今のアメリカの都心を走る鉄道会社が全くその手の保安装置を持っていない(名鉄や京阪式、JRのATS-Sxのような、より安価に設置できる地点速度照査すらない)というのは正直呆れました。
日本の運輸省昭和42年通達の内容(規格ではなくそれで実現される効果)は、ある程度以上の工業水準のある国では本来なくてはならないものと、今更ながら思います。
たづ
2016/10/01 00:50
アメリカは、第二次世界大戦後鉄道が急激に斜陽になって、それ以来ずっと改良をサボっていましたからね。
通勤鉄道は儲からないサービスの典型だったので、特に放置されていたようですし。
Tamon
2016/10/01 01:30

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