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zoom RSS JR貨物上場模索

<<   作成日時 : 2016/10/28 13:00   >>

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先日のJR九州上場の記事を書いた際に、JR貨物はアボイダブルコストの問題があるから上場が難しそう、と書いたのですけど、どうも本人たちは上場する気でいるようです。次は自分たちだ、と思っているそうで。

長らくJR貨物の鉄道事業は、損益ラインぎりぎりのところを飛行していて、景気が良くなり経営改革が進むと黒字に転換するが、不景気になるとすぐ赤字に落ちる、みたいな感じでした。しかしこの鉄道事業は、先に触れたように、アボイダブルコスト方式でかなりJR貨物に有利になるように計算された線路使用料をJR旅客会社に払うことで成り立っており、もしまっとうな線路使用料計算方式に直されてしまえば、たちまちJR貨物の鉄道事業は成り立たなくなります。そういう事情があったので、JR貨物の上場は難しいだろう、と予想したのですけどね。

JR貨物も、様々な不動産事業を展開して、そうした副業で本業の赤字を埋めている状態のようです。一応、連結では恒常的に利益を出せる状態になってきているようです。しかし、旅客会社であれば関連事業と連携して鉄道の誘客を行い、また鉄道事業のブランドイメージを生かして関連事業を展開する、という相乗効果を狙えますが、貨物会社がそういう戦略を展開できそうに思えず、JR貨物の本業と副業の関係はどうなっているのだろうかと思わされるところもあります。

JR貨物は、旅客会社に比べると社員の給料が安い、とされています。利益が出るようになっているのであれば、社員にもう少し給料を上げて、士気を高めていかないと、将来的な発展を担える人材が入って来ないのではないか、と心配します。

貨物の線路使用料問題は、整備新幹線並行在来線の転換問題にも絡むので、四国・北海道の経営問題とも合わせて、ここのところで国鉄改革以来の総合的な鉄道事業見直しが必要なのではないか、と考えるところです。

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コメント(3件)

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だいぶ昔になりますが、本州3社が新幹線設備を国から買い取って第1種事業としたのは、2種事業者として借りた設備で本業の大半を稼ぐ構図だと、収益と費用、資産と負債(借り物ですから当時の基準では完全に簿外になります)の関係が明示できず上場基準の達成が難しい、という理由だった覚えですが、貨物の場合それはクリアできるんでしょうか。
旅客か貨物かの違いはあれど、鉄道会社ですから本業は鉄道事業なわけで、これが増収となるには客単価が上がるだけなら兎も角、大抵は輸送量が増えますからアボイダブルコスト方式といえど、コストは増加します。
しかしそれが本来負担するべき費用より大幅に少ない路線が多々ある(しかもそれはJR貨物にとり稼ぎ頭の一つの本州〜北海道:ことに道東方面など)現状では、上場審査をクリアすることはかなり無理があるのではないでしょうか。
たづ
2016/10/29 14:33
本州3社の場合、借り物に対して減価償却費を計上できないという問題も指摘されていましたね。
貨物の場合、自力で線路設備を保守しているわけではないので、そこは問題にならない気もします(が、上場基準や会計原則がわかっているわけではないです)。
あと、新幹線鉄道保有機構や現在の鉄道・運輸機構から線路を借りる場合は2種にならず、1種の扱いのはずです。

いずれにせよ、アボイダブルコスト基準の上場が可能かは疑問ですね。
Tamon
2016/10/29 19:25
あ、鉄道事業法第59条第2項ですね。
「みなし」規定を失念してました。
当初計画では永久に自社資産にならないというので、てっきり2種かと。
たづ
2016/10/29 21:10

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