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zoom RSS 新幹線の饋電停止

<<   作成日時 : 2016/12/28 13:00   >>

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茨城で震度6弱を観測する地震が夜になってから発生したようです。それに伴って、一時的に新幹線の運転見合わせが発生していたようです。

強い地震を観測すると、その観測がユレダスによるものか、変電所に直接設置されている地震計によるものかはともかくとして、新幹線ではまず電力供給を停止(饋電停止)します。それに基づいて車上では、架線電力が失われたことを検知して非常ブレーキを掛けます。これですべての車両が停止する仕組みです。回生ブレーキを使っていると、回生電力が架線に返されて他の車両に電力が届いてしまうことになるため、そもそもの架線電力がなくなっていることを検知すると回生も停止する仕組みになっています。

ただこれは安全ではあっても、冷暖房を完全に外部供給電力に頼っている新幹線としては、冷暖房が停止してしまうことを意味しているわけで、今日のようにかなり寒い日に起きてしまうと車内は大変でしょう。かなり短時間で暖気は失われると思います。今日の場合、割と短時間で饋電が回復したからそこまで大きな問題ではなかったのではないかと思いますが。

地震の時に停電させるのは、電力系統の安全を念のために確保する意味もあると思うので、意味がないわけではないのですけど、やはり車内サービスの面では大いに問題があるように思います。停電させて列車を非常停止する仕組みにしなくても、ATCで03信号を送ったり、あるいは無信号にしてしまったりすることでも代替可能なわけですから、電力だけでも維持する仕組みは作れないものか、と思います。仮にどこかで架線が地絡したとすれば、当然に遮断器が動作して保護するわけですし。

このあたりは、工学院大学の曽根先生もかつて指摘していたことがあります。車上で危険を感じた場合に運転士が操作する装置としてEGSというものがあって、架線を強制地絡して遮断器を動作させ、そのあたりの列車運行を止めてしまいます。かなり乱暴な装置ではあるのですが、このあたりもっと最近の地車間通信手段を使ったものに置き換えられないのか、という話ですね。確実に動作する仕組みを考えるのが大変そうですけど。

ということで、新幹線の運行停止を見てもいろいろ考えるところでした。

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コメント(2件)

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新幹線の異常時サービス電源対策として沿線に単相400Vか440Vの給電線がずーっと渡してあって、停電時乗務員が車両からコードをつなぐ、っていうようなものを何かの本で読んだ気がするのですが。
あれは単なるプランだったのでしょうか、それとも今既に現存するけれども地震時は使用不可、ということでしょうか。
東北北部から北では、冬場暖房がないのは命取りになります。いくら送電停止で確実に停車できても、その後ほったらかしで凍死してしまった、のでは無意味です。
たづ
2016/12/29 17:50
異常時サービス電源の話は聞いたことがないですね。車両用空調装置を動かせる規模だと、相当な電源が必要そうです。
シベリア鉄道はその問題があるから、最後まで客車別独立の石炭暖房に拘っていたんですよね。さすがに電気のヒートポンプ暖房にしましたけど、ディーゼル発電機のバックアップがしっかり準備されているとか。
Tamon
2016/12/29 22:38

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