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zoom RSS 国鉄用地売却業務終了

<<   作成日時 : 2017/04/03 13:00   >>

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国鉄が債務返済用に国鉄清算事業団に残した土地の売却業務が完了したそうです。民営化から30年もかかったのですね。

国鉄は、鉄道事業用に膨大な土地を抱えており、都心部の価値の高い土地も多くありました。国鉄末期の急激な業務縮小に伴い不要になった土地は数多くあり、こうした土地が国鉄債務の返済用に売却されることになりました。国鉄分割民営化時に、鉄道事業に用いるあてのある土地はJR各社が承継し、鉄道事業に用いていない土地は、国鉄の清算業務を担当することとされた日本国有鉄道清算事業団(国鉄清算事業団)が承継しました。

以降、清算事業団は土地を売却して国鉄債務の返済に充てますが、時はバブル景気の時代になり、国が土地を高く売却するのは土地高騰を煽って庶民を苦しめるものだとの批判があって、一時的に国鉄の土地売却を見合わせる措置が取られました。結局、バブルが崩壊して土地価格がかなり下落してからようやく土地売却が再開されることになるのですが、おかげで当初見込んでいたような売却額は得られないばかりか、土地売却見送りの間に利子がかさんで、土地を売却してもかえって国民負担が増えるという本末転倒な結果に終わりました。まったくもって、いつの時代も無責任で不正確なことをいう人はいて、それを真に受けて間違った策を実行して、国民の負担を拡大してしまう人というのはいるものです。

その後、国鉄清算事業団が解散したため、日本鉄道建設公団の中に国鉄清算事業本部が置かれてそこに継承され、さらに日本鉄道建設公団の改組で鉄道建設・運輸施設整備支援機構の国鉄清算事業本部になっています。ここが細々と売却業務を続けてきたわけですね。

実際問題として売却が困難な土地もかなりあったはずなのですが、どうなったのでしょうね。特に地方の廃線跡など、欲しがる人もほとんどいないでしょう。以前、わずか数万円で1区画が売却された、というような話もあったと思います。

しかし、こうして土地の売却が完了し、国鉄債務も財務省に継承されてしまうと、あとは国鉄清算事業も法務関係くらいしか残っていないのではないかと思います。いよいよ国鉄の名残もなくなってきましたね。

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たしか国鉄民営化を実施した当時の中曽根首相の考えでは、地価の高騰する都心部でどどんと大面積の国鉄用地を売却することで、需要と供給の関係から地価を沈静化させると同時にまとまった売却益を得て債務を解消させるというものだったようですね。経済学の教科書通りの論理です。
「狂乱地価」の解消についての考え方が、自由主義政党のはずの自民党のセンセイ方でさえ、手続きを煩雑化させたり土地の売買益に高い税金を課して儲けを出させなくするという「?」が大量に付きまくるものに多くは終始しましたが。何故でしょうね。
たづ
2017/04/05 22:32
大量供給で鎮静化させる、というのは経済学的にはまったく叶っていますよね。このあたりの経緯も詳しく調べて書いた記事が欲しいところです。
Tamon
2017/04/05 23:03

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