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zoom RSS 昭和解体 国鉄分割・民営化30年目の真実

<<   作成日時 : 2017/05/04 13:00   >>

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続いて、『昭和解体 国鉄分割・民営化30年目の真実』を読みました。著者は、日本経済新聞の記者だった人で、国鉄担当だった時代があるためにこの分野にかかわり、詳しく取材を重ねて今回の出版となったようです。

これまでここで書評を書いた葛西氏の2冊の本は、当局側当事者の立場から国鉄分割民営化の経緯を描いたものでした。これに対してこちらの本は、まったくの第三者の立場から、当局や労組の立場を詳しく取材して客観的に描いた感じになっており、中立的な感じがします。これをもってしてもなお、国労のグダグダ感が克明に描かれています。そして動労が爪を隠して必死に当局との協調を行って生き残るを図る様子も出ていますね。

著者は、膨大な文献を読みこなしてこの本を書いたようで、実に多くの引用があり、巻末の参考文献一覧も膨大です。国鉄という巨大組織の解体には、これだけの事柄が背後にあったのだ、ということですよね。そしていろいろな立場の人たちの考え方、行動がしっかり書かれているように思います。

どれか1冊だけ、国鉄改革の経緯を描いた本を挙げろ、と言われれば、今の段階ではこの本になるのではないか、と感じさせるものでした。もちろん、この本で描き切れていない内容は各種の本に出ているのですけど、それでも基本的なことを一番よく抑えて、中立的に描けているのは、この本でしょう。よく書けている本だと思いました。後は、国鉄改革の事後的な評価を学術的にまとめた文献を読んでみたくなります。

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