進振り制度改革

東京大学で、駒場の学生(の一部、進振り関係ない科類もあるので)の怨嗟の的となっている(ゃゃJARO気味)進学振り分け(略称: 進振り)の制度が改革されるという発表がありました。東大では入学時点では文科1類から理科3類までの6つの科類に分かれていて、2年の秋に専門課程でどの学部・学科に進むかを決める「進学振り分け」が実施されます。文科1類、2類、理科3類のようにほとんど入学時点で進学先が決まっているところは別として、それ以外の科類の学生は自分の希望学科に進むために熾烈な進振り競争(=駒場の講義での点取り競争)が繰り広げられます。従来は非常に狭い枠を除いて科類とその進学先学科の関係は固定されていて、その科類に対応していない学科への進学はほとんど無理だったのですが、今回はどの科類からでも自由に進学できる枠を各学科に設けるそうです。ただそれだけ。うーむ、この手の規制緩和?措置は往々にして競争激化を招くわけで、優秀な人が行きたい場所へ行くのを認めるようになる一方でそうでない大半の人は激化する競争に苦しめられるという結果が予見できます。要するに、下の方の学生にハッパを掛けるような制度改革ですな。
進振りの最大の問題点は、人生1年分を賭けた一発勝負であるというところに尽きると思うのですが、これは入試制度だって似たようなものなので、結局のところ制度をなくす以外に解消の方策は無いのではないかと。どこかで選別をしなければならないから、入試のような過酷な制度も多くの弊害を知りつつ実施されているのに、屋上屋を架すように入学後にまた選別をするので大変なのです。
ただ、大学に入ってこれまでとは違う世界を知ってから、また自分の進路を選べるのは私にとっては嬉しかったように思います。特に地方の公立高校でのんびりと暮らしてきた私にとっては、都会で1人暮らしを始めて、大学の講義の進め方(自分でやりたいことを選択しなければならず、何をやるべきかはほとんど与えられない)に戸惑い、これまでとは比較にならない広いバックグラウンドの友人たちと出会って、人生に大きな影響を受けた時期だったように思います。今思えば全てが懐かしいですね。




この記事へのコメント

Tamon
2010年07月25日 22:55
> ryot氏
それは、高校時代は勉強は大変でしたけど、自宅から通っていたので身の回りのことは親がやってくれるし、やるべきことは全部先生から与えられるしで、自分で何をすべきかを考える必要は無かったと思います。それが「のんびり」ということです。
> ソラムネ氏
まぁ、自分の専門分野なんていつになってからでも変更できるということなのでは? ドイツ人なんか自然科学と人文科学とそれぞれから第1専攻、第2専攻とか選ぶのが普通らしいですし。


ryot
2010年07月25日 22:55
馬鹿なので高校でのんびり過ごすなんて到底無理でしたが何か。それでも尚人様より余計に勉強しないとは入れませんでしたが何か。
…まぁ東大出たって就職有利なんてことはないしね


ソラムネ
2010年07月25日 22:55
僕の大学では、ほとんどの学部が入学時に学科分けがあるにもかかわらず、僕が入った農学部は専門進級時に振り分けが行われます。10個くらいの学科はバイオ系、畜産系、機械・土木などの工学系など多種多様なわけですが、僕が配属されたのはその中でもとりわけ異彩を放っている農政経済学科というところでした。そのために僕は、高校で物理選択だったため農学部に入ったのに専門では生物を扱わない、いつの間にか文型、「文型?理系?」という質問に対してなんと答えるべきなのかがわからないという事態に陥ってしまいました。進級時の学科志望動機は「実験がないから楽そうである」というふがいないものであったため、仕方ないんですけどね。


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