羽越線特急脱線事故(その3)

昼頃にウェブでニュースをチェックしていて、今回の事故に伴う暫定の折り返し列車運行区間が南側は特急があつみ温泉まで、普通が鶴岡までであることを知りました。北側は酒田まで。南側は特急の方が普通より運行区間が短いところに注目しました。これはおそらく、事故によって架線柱などが倒壊していることもあり現場は現在饋電(きでん: 電力を架線に送ること)停止中のはずですが、同じ変電所から饋電している区間が鶴岡より南まで掛かっていて、鶴岡付近の架線も停電しているために特急電車が鶴岡まで乗り入れられないのでしょう。交流電化区間なので1つの変電所から饋電している範囲が広いのです。北側が酒田まで来ていることを考えると酒田と事故現場の間に変電所の切れ目があったはずで、酒田と鶴岡の間は27.5kmですから、交流の変電所1つで40km前後送電していることを考えると鶴岡よりまだかなり南側まで停電しているはずです。
ではなぜ普通列車は鶴岡まで乗り入れられるのかというと、実は羽越本線の村上-酒田間は電化区間にもかかわらず普通列車は全列車ディーゼルカーなんですね。羽越本線は村上より南側は直流電化であり、村上のちょっと北側で交流に切り替わります。貨物列車や寝台特急などの機関車牽引列車は両方に対応したEF81形などが牽引していて、特急電車はやはり両対応の485系を使っています。しかし普通列車にはそういう高価な両対応車両を準備するのがもったいないと、昔からこの区間は普通列車だけディーゼルカーで放置されていました。いい加減どうにかしろよと思っていましたが、こういう時は役に立ちますね。
一方、JR東日本のウェブサイトを見ると30日以降の運転計画が載っていて、それによると南側の特急の運転区間が鶴岡まで拡大していました。事故現場より南側に臨時に饋電区分所でも作って変電所からの送電を再開したのでしょうか。詳細は分かりませんが、やはり鶴岡まで特急で行けるのとあつみ温泉までとでは全然違いますからね。年末の帰省ラッシュなのに影響を受けた人は大変でしょう。




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