高千穂鉄道に対する意見

先週の日経ビジネスの巻末読者投稿コーナーに、それより以前に本誌に掲載された高千穂鉄道の状況に関する記事に対する意見が載っていました。高千穂という大きな観光資産を持ちながら考えが甘すぎる、黒字にできるはずだ、というものなのですが、やはり鉄道事業に詳しくない人はこの程度の認識なのでしょうか。もはや大抵の鉄道事業は、経営努力とかで何とかできるものではないのに。黒字化を果たしたしなの鉄道は、1日1kmあたりの利用客が8000人を越える超優良鉄道であり、それでもなお黒字化には非常に苦しんだ経緯があるわけです。それに対して今存廃に直面している多くの鉄道はこの輸送量より1桁少ないラインで苦しんでいるのです。経営努力というのならば、こうした鉄道はさっさと切り捨てて関連事業だけに特化するのが筋なのです。銚子電鉄のように、関連事業の「濡れ煎餅」販売事業の収益が本業の損失を穴埋めしているところもありますが、それができるなら鉄道事業を廃止すればもっと儲かるわけで、それが民間企業の論理というものです。単純にそれができないところに公共交通としての鉄道の悩みがあるというのに。高千穂峡や高千穂夜神楽が大きな観光資産だというのは間違いないですが、東京や大阪に住んでいる人のどれだけがそれを見に行ったことがあるのか、その時に車を使わずに鉄道を使ったのかと考えれば、それだけで鉄道を存続するに足るものでないことは明らかだと思います。




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