ANAの座席指定消去事件

ANAが2013年2月分の座席指定情報を誤って消してしまったという事件が発生して、10万席以上が座席指定のやり直しになったそうです。こんなこともあるものなんですね。

幸い、座席の予約情報や購入情報は損なわれていないので、乗れなくなるということはないのでしょうけど、窓際の席とか通路側の席とか指定していた人は一旦リセットされてしまってもう1回指定し直さなければならないことになります。一体どうしてこういうことが起きたのだろうか、ということは詳細は説明されていないわけですけど、事情からの推定では、誤って2月分の全便について機種変更と同じ処理をしてしまったのではないか、という話が出ていますね。機材が変更になると座席配置が変わるので、それまでに予約していた人の分は一旦座席指定をキャンセルしてもう1回座席指定をやり直してもらうようになっているのだそうで、その際には座席指定のやり直しを依頼するメールが飛んでくるのだそうです。今回もそのようなメールが来ていたのだそうで、何らかの操作ミスで全便機種変更の処理がなされたとすると、まさに実際に起きたようなことになるのではないか、という推測です。なるほどと思いますね。そして、これはシステム的には正常な処理なので、そうやって操作した後も新しい予約・座席指定がどんどん続けられていたため、バックアップファイルから復帰させると今度は処理後の新しい予約とのマージができなくなって困るということだったのでしょう。

やってしまったことに気付いた時、担当者は真っ青だったでしょうね。10万席規模の影響を出してしまうというのは責任重大です。航空会社の発券システムは特に責任が重くて、既にANAクラスの航空会社でも年間数千億円規模がウェブサイト経由での販売になっているそうですので、止めてしまうと販売機会の損失が重大なレベルになります。また当日のチェックイン処理系の不具合でも、全国規模で航空便が止まってしまった事件が以前ありましたね。鉄道のみどりの窓口システム(マルス)も重大とはいえ、いざとなれば全車自由席として乗せてしまう手があるのに対して、航空はそうはいかないというのがなかなか難しいところです。

当面は再発防止は「注意する」「確認する人を増やす」以上のことはできないのでしょうけど、次回のシステム改変時には、予約データの抹消をするような処理をしたときにアンドゥできる機能を可能なら入れて欲しいものですね。技術的にどうやれば実現可能なのか、難しいところではありますけど。

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