シリア情勢

2011年以来内戦状態になっているシリアですが、いよいよ緊迫してきたようです。政権側が化学兵器を使用したとして、米英が軍事介入するかもしれないとのこと。しかしいろいろ疑問もありますね。

化学兵器が使用されたこと自体は確かのようです。しかし、国連が派遣した化学兵器に関する調査団がまさに活動を始めようとするときに、その目前で化学兵器が使用されたわけで、今は政権側が有利に戦闘を進めている状況で、わざわざそういうバレバレのことをして軍事介入を招くような真似をするだろうか、というところが疑問です。軍事介入を招くための、反政権側の自作自演じゃないのか、という疑問ですね。そういう意見は結構あるようです。しかし、アメリカは政権側の使用と断定していますし、アラブ連盟も同様のようです。果たして具体的な証拠があるものなのか。

そして、空爆しようにも近くに空母がいないんじゃないでしょうか。ミサイル駆逐艦からの巡航ミサイル攻撃くらいしかできないでしょうが、航空基地などを叩くのにはそれなりに役に立っても、厳重に防備されているであろう化学兵器貯蔵庫などは破壊できないのではないかという疑問があります。この状況に投入できる軍事力は、たとえアメリカであろうともすぐに用意できるようなものではないはずで、半端に軍事介入してもより事態を悪化させるだけではないかという点も疑問です。どうも、アサド政権にイランが強くコミットしているために、アメリカとしても退けない状況のようなのですけど、泥沼確実の状況であるために軍人が一番介入を嫌がっているそうです。

イスラエルは、シリアからの弾道ミサイル攻撃がありえるとして、予備役の招集を始めて弾道ミサイル防衛システムの展開を開始したそうで、きな臭いですね。また、シリアの外相がヨーロッパでテロリストが化学兵器攻撃をする可能性を示唆しているそうで、そうなったらまたえらいことになります。

しかし、事態がここまで来ると、また元通りの形で平和になるということはおよそ考えづらいですね。困ったものです。

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