貨物列車の交換失敗

関西本線春田駅で、貨物列車が駅の待避線の有効長に収まりきらず、対向列車の普通列車が引き返してダイヤが乱れるという事件があったそうです。有効長のチェックミスというのはまれにみられることですね。

運行管理システムで、有効長を満たさない駅での交換を組まないようにソフトウェア的に自動チェックできないものかと考えてしまいますけど、そもそも列車長の条件というのは運行管理システムで拾えないんですよね。信号システムでも、どの軌道回路が落下しているかの条件だけは見ているのですが、列車長がどれだけあるかはわかりません。特に貨物列車の場合、日によって長さが異なることは普通なので、条件を満たしているかどうかの判定論理を組むのは簡単ではありません。列車長の判定は、近年の無線利用の列車制御システム(CBTCなど)でも割と大変な部分なのです。

さて、片方が短い普通列車であったのなら、それを駅に収容した後に貨物列車を出発させてしまえば問題なかったのでは、と思えます。私には少なくともそれが不可能な理由を見出せません。しかし、普通列車は駅の手前で引き返したと記事にはあります。そうなると、場内信号機が停止現示のまま変わらなかったのだと思われ、貨物列車の方が完全に駅構内に収容しきれていなければ、対向の場内信号機の現示を停止にしてしまうような何らかの連動論理があったのだろうかと考えてしまいます。信号システムの論理さえ許容すれば、問題が無いはずのケースですよね。

かつて青梅線では、石灰石を輸送する貨物列車が走っていましたが、これは途中の駅の有効長に収まらないのを承知で普通列車との交換を設定していたことがあったそうです。当然、普通列車の方が待っている間に貨物列車が通過して行くわけです。なので、そういう運行方法が不可能ではないはずです。青梅線でも、うっかり貨物列車同士の交換を設定してしまって、列車が引き返したという珍事があったそうですけど。

このあたり、どういう理由でこうなったのかの顛末を知りたいですね。

この記事へのコメント

とうこ
2013年12月15日 08:02
貨物列車の交換失敗ですか~
めったにテレビメデアで取り扱ってもらえないので私も初めて知ったしだいですわ~
たしかに貨物列車の編成量の検知は自動システムでは難しく人力(貨物列車の車掌さんが乗務して無線で列車管理局の人と無線でやり取りするとか)の見せ所ではないかと思いますね。
Tamon
2013年12月15日 12:24
編成両数を自動的にチェックして、こういう駅での交換を設定しないようにできないか、という話なので、人力でのチェックができてもあまり意味が無いんですよ…。

考えてみると、単線の交換駅では双方向からの同時進入を許容する条件が定められていて、それが満たされない駅では一方を場内信号機で停止現示にして停車させる論理が組まれているんでした。
春田はこれに該当していて、貨物列車を収容しきれないうちは普通列車側は停止現示のままだったのでしょうね。

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