戦艦「武蔵」発見

マイクロソフトの共同創業者のポール・アレン氏が、フィリピンのシブヤン海を探索して、第二次世界大戦の比島沖海戦で沈没した戦艦「武蔵」を発見したそうです。

比島沖海戦において、連合艦隊の戦艦部隊は、ボルネオ島の泊地を出港してフィリピン諸島をシブヤン海を通じて横切ってサンベルナルディノ海峡から太平洋側へ出て、米軍が上陸してきたレイテ湾を目指して上陸艦隊を攻撃する作戦を立てました。結局、シブヤン海を通過中にアメリカの艦載機の攻撃を受けて「武蔵」は撃沈されます(比島沖海戦中のシブヤン海海戦)が、他の艦艇はサンベルナルディノ海峡を抜けて、アメリカの護衛空母部隊と戦闘し(比島沖海戦中のサマール沖海戦)、レイテ湾へ向けて進撃したものの、いわゆる「栗田艦隊謎の反転」で帰ってきてしまうことになります。

この「武蔵」はこれまで発見されておらず、沈没の過程でたまたま浮力と重力が釣り合ってしまって、海中を漂流してサンベルナルディノ海峡から太平洋に流れ出してしまったのだ、などという与太話も流れていました。しかし、深さ1000メートルとはいえ、シブヤン海でみつかったということで、やはり撃沈された場所の近くだったということなんでしょうね。「大和」は少し前に見つかっていましたし、「ビスマルク」なども発見されていますから、第二次世界大戦の撃沈艦艇はだいぶ特定されてきた感じがあります。

この分野に詳しい人によると、「武蔵」は建造後もいろいろ改修されてきていて、撃沈時にどのような装備であったかについては議論のあるところらしく、もし見つかったのなら装備品の分かる写真は垂涎の的だ、ということのようです。そういう見方もあるんですね。

実際に乗組員だった人にNHKが取材していて、喜んでいた様子だったのが印象的でした。もうそろそろ、第二次世界大戦で実戦を経験した人たちはいなくなりますね。

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