新国立競技場の建設問題

新国立競技場の建設問題の舞台裏の話の記事が出ていました。やはり裏で官邸がいろいろ検討をしていて、2020年までに完成させられるという見込みを持って、従来案の撤回に踏み切ったわけですね。

やはり、新しい計画では国土交通省がかなり責任を持って進めることになるようです。国土交通省の方が大物をいつも手掛けているので、プロジェクトの管理を任せやすいのでしょう。首相官邸の目も光ることになるでしょうから、今度はあまりグダグダなことにはならないのではないかと思います。工期に間に合わせ、かつ工費を理解の得られる範囲に収める、という大前提で、堅実な設計を選ぶでしょうし。

この記事の突っ込みどころは、「戦艦大和」周りのところですね。「空母主体、機動力重視が世界の潮流だったのに、国の威信をかけ、造船技術の粋を集めて大和を建造」というのは、現在の研究水準から言えば誤りです。日本海軍が大和型戦艦に着工した時点では、まだ空母主体などという時代ではなく、どの国も戦艦を中心に戦力構成をしていました。むしろ日本が空母の整備で先頭を走っていたのです。そして、真珠湾攻撃やマレー沖海戦で航空機の有用性が確立すると、以降日本は1隻も戦艦を建造しなくなったのに対して、アメリカはその後もアイオワ級の戦艦の建造を続けていますし、モンタナ級まで造りかけています。大艦巨砲主義にこだわったのは日本よりもむしろアメリカだというのが実態です。

まあ、引き返せなくなるぎりぎりのところで何とか違う方針に切り替えられたのは幸いでした。

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