中国の強制技術移転問題

中国が外資を受け入れるときに、強制的に技術移転をさせているのではないかという記事が出ています。巨大市場に参入するために、ある程度の技術移転をしなければならなかったというのは事実だと思います。合弁企業の設立などもさせていましたしね。

高速鉄道の技術に関しても、各国から買っていなければ、これほど早く発展しなかったことは確かです。「自力更生」をしていた時代には、造る車両造る車両、どれもうまくいかずに数年でお蔵入りというパターンでした。買ってきて初めて、これはこうすればできるのか、というところがわかったところがあったようです。川崎重工業がE2系ベースの車両を売った時に、早速分解して調査して、これが高速鉄道車両というものか、と中国側の技術者を感心させた、という話はありました。

ただ、彼らは自力でジェット戦闘機や核ミサイルを運用できるようになるほどのポテンシャルがあったわけで、それがあったからこそ、これほど短期間で習得できたのだとも言えます。何も技術的土台がなければ、買ってきたところで理解できるわけがないのです。

彼らが、完全に自力だと主張してみても、まだまだ重要なコンポーネントは外国から輸入するか、外資合弁企業で生産してもらわねばならないところが多々あります。したがって、中国ビジネスは今のところ外国企業にとっても利益があるのであり、それからさらに時間がたって十分中国企業の競争力が育って、外国企業と競争が深刻化したとしても、それは本来そういうものだと思うほかはないのではないか、と思うところです。

この記事へのコメント

たづ
2017年09月04日 22:38
「強制的に」の部分以外は日本も昔やってますしね。
交流電化の件は長らくフランスから反発食らってましたし(技術者トップは「構造が全く異なる」と比較的早くに和解していたようですが、世間一般はそうとも行かず、TGVが「世界最高速」で開業するまでは日本人の観光客や鉄道ファンが駅撮りするだけで一悶着あったとか)。
ただ日常の器として作れるかどうかは、東海道新幹線開業の時の「棺桶千個」の議論の覚悟がないとダメでしょうね。
Tamon
2017年09月04日 23:36
どこまでがパクリでどこからが技術導入か、というのは厳密には分離できませんしね。どこの国だって、他の国の技術を勉強しているわけで。

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