新幹線台車亀裂問題運輸安全委員会経過報告

昨年の12月に、新幹線の台車に亀裂が入っているのが見つかって急遽運行中止になった重大インシデントで、運輸安全委員会が経過報告を発表しました。

詳しく中身を見ていくと、川崎重工業で台車を製作したときの誤った研削の話はもちろん書いてあるのですが、空気ばねの圧力データから、いつ頃亀裂が広がったかが解析されていて面白いです空気ばねの圧力データなんて経時的に記録されているんですね。グラフが記載されていますが、1本前の下り列車でも兆候は明確ですし、もっと言えば前日の列車でも確かにそれ以前とは明確な違いが出ているように見えます。これまでも予想されていましたけど、やはり亀裂が次第に拡大していたのをずっと見逃していたというより、当日と前日くらいで急激に広がって危険な状態になった、ということのようですね。

当該編成は、N700系で、N700A仕様の改造を受けたものですが、改造車は台車振動検知装置は取り付けていなかったのだそうです。そのため、このあたりの状態の記録は残っていないようで、とても残念な話です。しかし、空気ばね圧力データで明確にこれを察することができたのであれば、指摘にもある通りこれを監視する装置を作ることになりますね。おそらく、ソフトウェアの改修だけでできるのでしょうし。一種のCBM(Condition Based Maintenance)になりますね。

最終的な結論はまだですけど、かなりのところが見えてきました。いろいろ改善して、今後の安全性向上に役立てられる感じですね。

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