JR九州中期経営計画

JR九州が中期経営計画(PDFファイル)を発表しています。

読んでみて、やはり鉄道事業の将来はかなり厳しく予想されていますね。税制特例措置が廃止されるというのは、上場した以上自然なことですが、鉄道事業の減価償却費が膨らむという予想になっています。これも当たり前に思われます。JR九州は上場前に、鉄道事業の固定資産について、一気に減損処理してしまってほとんど減価償却費がかからない状態にしていました。このために鉄道事業がどうにか黒字に転換したわけです。しかし、放っておいても老朽化していく設備を適宜更新していけば、それだけで設備投資になるわけで、そのための費用は再び固定資産として積みあがって行って、減価償却費となって現れるのは自明でした。今後もこの傾向は続くと思われるので、JR九州の減価償却費の増大とそれに伴う営業利益の減少はそのままでしょう。まともな投資家であれば、それくらいは予想するものかと思っていました。しかし、この経営計画に対して失望売りが広がって株価が下がっているそうで、予想していなかったのですかね。

鉄道事業以外の不動産などのセグメントに期待を持つほかないですよね。今後とも積極的にこの方面に投資していく感じのようです。博多駅空中都市構想というのは具体的にはどんなものなのか気になります。

長期的にはやっぱり、ローカル線を整理していく方向なのかな、と思います。どう考えても、鉄道事業の収支をそれほど改善できるような策はなさそうですし。正直、なぜ上場したかなという感もあります。

この記事へのコメント

hil
2019年03月21日 14:34
博多駅空中都市構想は1月に報道されたもののようですが、ネーミングからは相当な規模を連想しますね。

上場前の減損についてはこうなることが予想されるべきでした。鉄道は赤字事業(セグメント)とすると、設備投資した途端に減損候補になるのかどうか。

ただし今回は、上場後3年間の現行中期計画の比較増なので、減損処理との関係は微妙に分かりません。
Tamon
2019年03月23日 00:23
設備投資した途端に減損するとしても、結局その分は損失ですからねぇ。計上のタイミングを前後させているだけで、結局費用負担は変わりませんから…。

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