「のぞみ」12本体制発表

JR東海が、来春のダイヤ改正で「のぞみ」毎時12本体制にすると発表(PDFファイル)しました。なんとも圧倒的な輸送力です。

2019年度末で700系は全部撤退だそうで、また改造を受けていないN700もなくなって、N700Aタイプに車種統一されることで、一気に改善してきたということのようです。聞くところによれば、N700は加減速度がかなり上がっているらしく、これにより駅への進出入所要時間が短くなって、時隔を詰めやすくなっているそうです。まるで通勤電車の最適運行の話を聞いているかのようですが、これでも高速鉄道です(苦笑)。

これで、「のぞみ」は最大毎時12本、「ひかり」は従前どおり2本、「こだま」も従前どおり3本ということで、最大17本設定ということになるようです。東京駅からの出発は1時間当たり15本が最大で、このうち4本は大井への回送だから、11本しか営業列車を設定できない、という話があった時代は何だったのだろうという感じになりますね。東京駅入口のシーサスポイントの転換所要時間が律速要因だったそうで、このポイントはもうだいぶ前に交換されて速く転換するようになり、それでさらに詰め込めるようになったようです。そしてATCを改良してより高速で駅に進入して止めるようになった点、N700Aの加速度の良さなどで全般に時隔を短縮してきたということなのでしょう。

そしてこれでさらに凄いのは、これまで東阪間を2時間30分以内で走っていた「のぞみ」は1時間に3本しかなかったのに、今度から12本すべてが2時間30分に収まるようです。700系にも対応しておいたスジが全部消えて、一からスジを引き直してN700系ベースになったのでしょうね。それにしても、「ひかり」「こだま」が混ざる中で、よくこれだけ最適配置したダイヤを引いたものです。

JR東海のプレスリリース別紙に示されている東海道新幹線の輸送量の推移が凄いです。景気動向によって落ち込む年は見られるものの、民営化以降ほぼ増加を続けていて、2018年度は民営化初年度(1987年度)のほぼ7割増しです。もともとだって、そんなに少ない輸送量ではないのですが、本当に暴力的な輸送量ですよね。そりゃ、これだけの改良をして列車を詰め込むよなぁという感じです。しかし今回の輸送力増強でほぼ限界ではないでしょうか。そうなると、やはり中央新幹線の開通を待つほかはないわけで、なるほどぴったり符合してくる感じです。

しかしこうしてみると、中央新幹線が開通しても、誘発需要だけでかなり埋まってしまって、その後の輸送量増加に対応する余地はそれほどないのではないかと思えますね。東海道新幹線の列車本数はそれほど削減されないのでは、とも思えます。まったくもって東海道は別世界ですね。

この記事へのコメント

とうこ
2019年04月19日 06:57
東海道の輸送人員は新幹線開通前は輸送の量がパンク寸前でしたらね~許されるなら東海道新幹線を複々線化してこだま・ひかりとのぞみを分離したいところでしょうね。
hil
2019年04月19日 21:41
葛西敬之氏の著書のどれかに、編成を統一したから折り返しが可能になった、との説明があった気がします。

品川折り返しを使えばもっと増やせるのかこれで限界なのか。
xily
2019年04月19日 22:20
一番時間がかかる番線からでも3分ヘッドを維持して東京駅を発車できるようになるということですかね。
それとも車種統一で最繁忙時間帯は回送スジも増発に使うのか。

品川駅の引き上げ線はリニア工事の機材仮置きに使われて使用停止中なんで、現状ではこれで限界かと。

Tamon
2019年04月20日 00:46
まあその複々線化に当たるのが中央新幹線ですけどね。品川は使えない状態なんですか。ふむ。

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