FV-E991系

JR東日本が、燃料電池試験車両の製作を発表(PDFファイル)しました。

かつてNEトレイン(E995形)で試験していたことがありましたが、今度はFV-E991系という形式でやるようです。車両自体の性能は変わっていないようですが、燃料電池の性能がこの間の技術進歩を反映してか、だいぶよくなっているようですね。特に水素貯蔵タンクが70MPaと、NEトレイン用の倍の圧力で充填できることが航続距離の延伸に効いているようです。このあたりは、自動車用水素タンクを使用とあるあたり、技術協力をしたトヨタから技術を持ってきたのでしょうね。

昭和電工が基本合意に加わっているのは、水素の供給をするということなのでしょうか。鶴見線の昭和駅は、昭和電工の前であることにちなむ駅名なので、鶴見線が試験対象路線であるのはそのあたりが理由か、という観測も見ました。JR貨物が基本合意に加わっているのは、浜川崎あたりの貨物ヤードを一部借りて燃料充填設備を造るとかそういうことなんでしょうかね。

しかしこれだけ改良されても、なお航続距離は140キロメートル程度です。ローカル線の輸送を想定したとしても、1日でこれくらいの距離は当たり前に走ってしまうわけで、1日の仕業を終えて車両基地で充填、ということができないのであれば、行路の途中でいかに急速に充填できるかというところが問題になりますね。

燃料電池も水素貯蔵ユニットも結構なコストのはずで、充填設備の整備やそこまでの水素輸送の手間を考えると、やはり鉄道の非電化区間の環境対応の王道は、蓄電池電車ではないかなという気がします。まだ決定的でないからこそ、JR東日本としてはいろいろ研究をしておくのでしょうけれど。全固体電池が実用化されたらかなり変わりそうな感があります。

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