広島の地下鉄構想

広島市で計画されていた、かつての地下鉄構想の記事が出ています。

この記事にもあるように、2路線の地下鉄構想があったのですよね。この構想路線図をどこかで見た記憶があります。政令指定都市となるなら、地下鉄くらい、みたいな思惑もあったのかもしれません。実際、平成の大合併で増えた部分を除く、昔ながらの政令指定都市では、地下鉄がないのは千葉、川崎、広島、北九州の4都市だけです。しかし広島は広範な路面電車網を持っているわけで、それで輸送需要を満たしているのであれば、乗客にとっては地平から乗れる路面電車の方が便利なのですよね。

建設費は巨額で1kmあたり49.1億円と見積もられた、とありますが、現代ならこれは安く見えますよね。今だと地下鉄は1kmあたり200億円くらいが相場でしょう。しかし、当時としてはかなり巨額だったようですし、これを賄うためにはかなり運賃も高くなる見込みだったようです。しかし、芸備線を電化して乗り入れるというのもなかなか魅力的な話ではあります。

広島は、平野が狭く郊外の山の上にニュータウンが広がっている感じがあり、そうなるとあまり鉄道網を広げるのには向いていないのかな、という印象があります。新交通システムのアストラムラインを導入したのは、勾配を克服する点で、ある意味正解だったのかもしれませんね。

この記事へのコメント

たづ
2019年07月22日 09:43
1967年頃の物価水準は概ね今の1/7程なので、キロ50億円は今の300億円超になります。
まして、広島の場合、結局地下鉄計画の殆どが頓挫(アストラムの一部が地下鉄扱い)したのは、地下水位が計画区間のほぼ全域に渡って高く(まあ川の中州に出来た街ですから)、工事に相当難渋した可能性大だったからでした。
東京と逆に、路面電車レーンから自動車を締め出し、無用に工費をかさませずに都市機能を維持するという広島県警の判断は見事でした。
国の法律もあるので単独では難しいでしょうが、欧州なみに長く速い路面電車(トラムトレイン)まで行けると効果大だったでしょう。
Tamon
2019年07月22日 23:59
今の額に換算するとかなりの高額ですね。トラムトレインで可部線あたりと直通できるとぐっと便利なのかも。