"乗りもの"の資料とのつきあい方

今日は、伊丹市立博物館の講演会「"乗りもの"の資料とのつきあい方」を聴講してきました。伊丹市立博物館の学芸員の方はそういう分野が分かった人のようで、時折この手のいい講演会を企画してくれます。

講師は2人で合計2時間の講演でした。1人目は交通文化振興財団の方です。最近クラウドファンディングで資料デジタル化の資金を捻出していて話題になりましたけど、もともとは国鉄が設立した財団だったんですね。交通博物館や交通科学博物館の運営を担当していたものの、東京側の方はすべてJR東日本の関係財団に移管されてしまったので、今はJR西日本の関係財団のような感じになって、京都鉄道博物館の運営を受託しているそうです。

こちらはプロの資料収集担当者の話なので、そういう話が中心でした。いろいろな方から、もう保存しておくことができないのでと資料を寄贈する話が来るのだそうで、そういうところを飛び回って集めているそうです。やはり資料の価値を判断するのは難しいそうで、また膨大な量なのが悩みなんですよね。

2人目は鉄道友の会京都支部の方で、集めた資料をどう整理し残していくかという話。やはり個人だと限界があるんですよね。特にフィルム写真の保存には悩みが多いようです。検索性を維持するのが大変ですし。全部デジタル化できればいいがそうも簡単にはできないと。また年を取ると後輩などに引き継ごうとするけれど、それもまた大変だとかで。

質疑では、そもそも資料の重要性を判定する方法はあるか、との問いに、一般的な方法はないとの答え。50年経てばわからないと。複数人で判定する方が良いとは言っていました。また部品を集めている人から、アスベストの問題はどう対策すればよいかとの問いに、交通科学博物館では封じ込め処理をしていた、京都鉄道博物館に移る際には除去処理をしたものだけ収蔵した、一般人が保有するものについては、飛散するような使い方をしないのであればそのままでも大きな問題にはならないのではないか、気になるのなら業者を頼むしかない、という話でした。

どれも悩ましいですよねぇ。文献などはデジタル化してしまえば何でも保存できますが、今度はバックアップの問題が付きまといますし、特に部品やグッズの類はデジタル化では解決できませんし。私の場合は3畳間に書棚を立てて何とか収まっている程度なので、まだまだです。

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