BCG

日本でCOVID-19の被害が少ない理由を、BCGワクチンの予防接種に求める仮説があるそうです。BCGワクチンは、結核の予防接種ですが、日本では1951年から生まれてすぐに接種されており、ツベルクリン反応などで抗体の形成を確認して再接種もやっています。

BCGワクチンは菌株が国によって異なるのだそうで、ソ連株や日本株を使っている国が、COVID-19の被害が少ない、と指摘されているそうです。ドイツだと、旧東ドイツだった地域はかつてソ連株を使っていたので、ドイツの東西でくっきり感染者数と死亡者数に差が出ているのだそうです。また西ヨーロッパ諸国はだいぶ前にBCGワクチンの義務接種を廃止しているそうです。そしてアメリカはBCGの義務接種がないとか。中東ではイランが非常に大きな被害を受けていますが、イランは独自の菌株を使っており、一方その隣のイラクは日本株を使っていてほとんど被害がないのだとか。

まあ、細菌に対する予防接種がなぜウイルスに対して効果を持つのかとか、いろいろ疑問はありますけどね。日本でも感染者・死亡者が出ているのはなぜか、となれば、これはBCGワクチンを接種しても抗体ができない人がいる、ということで説明できそうにも思いますが。いずれにせよ、これからいろいろ研究されることになるのでしょうね。

この記事へのコメント

旅の途中のとおりすがり
2020年03月28日 16:06
こちらのお話でしょうか?
https://www.jsatonotes.com/2020/03/if-i-were-north-americaneuropeanaustral.html
これは個人ブログですが、ここからさらに情報ソースをたどることができます(当局の発表、査読付き論文からマスメディアの記事、Twitterへの投稿など、信頼性はいろいろありそうですが)。

> 日本でも感染者・死亡者が出ているのはなぜか

上記のブログの“4)”節に、例数が少ないのでまだはっきりしたことは言えないものの、今のところ日本とポルトガルではBCGが義務化されていなかった世代だけに死者が出ている、という話が書いてあります。統計的にちゃんとしたことが言えるほど例数が出なければその方が良いのですが、事態の進行によってはこの点についても研究されていくかもしれません。

> BCGワクチンを接種しても抗体ができない人がいる、ということで説明できそう

BCG接種でできた抗体(結核に効くもの)がウイルスにも効く、というのはなさそうです。今回のCOVID-19に当てはまるかどうかは分かりませんが、BCG接種によって免疫系の抗体とは別の部分も変化していて、それによってウイルス感染が起こりにくくなっている可能性がある、という論文が2年前に出ています(https://doi.org/10.1016/j.chom.2017.12.010 )。これは研究論文なので、特定の条件下(例えば、実験に用いたウイルスはコロナウイルスではありません)ではそのように解釈できる結果が観測されました、というものであって実地でどうなるかは分かりませんが、こちらについても研究が進められていくのでしょう。
2020年03月28日 16:16
訂正です。申し訳ありません。

> 今のところ日本とポルトガルではBCGが義務化されていなかった世代だけに死者が出ている

3/26現在の話ですが、日本ではBCGが義務化されていた世代(50歳代)にも1名死者が出ていました。死者45人中44人がBCGが義務化されていなかった世代、とあります。
Tamon
2020年03月28日 23:43
それですね。抗体による直接の作用ではないのかもしれないんですね。オーストラリアやオランダでは早速BCGの治験が始まっていて、医療関係者に接種が行われているそうですが、果たしてどうなることか。