さいたま市史 鉄道編

『さいたま市史 鉄道編』を読み終わりました。さいたま市アーカイブズセンターに依頼して郵送で購入しました。さいたま市議会議員に間違いが多いと突っ込まれており、多数の訂正を記した正誤表が発表される始末で、私の買った本にも紙の正誤表がついてきました。

内容としては、多くの注釈で出典を示しているなど、学術的な体裁を取っていますが、平易な書き口の読み物であり、誰でも楽しめる内容です。大宮工場の歴史や鉄道博物館の誘致などにも触れており、また駅前再開発事業も取り上げていて興味深いです。盆栽村の説明に多くのページを費やしていることを批判されていますが、これ自体は鉄道の開通で生じた影響の一環なので、あっていいのではと私は感じました。

一次資料をあたらない、ウィキペディアを基に書いたりしていた、と批判ページに書かれていますけど、これは確認したんですかね。割としっかり出典を示しているように思いましたし、ウィキペディアが根拠というのはどこなのか、よくわかりませんでした。署名入りの執筆も、本人を批判しづらくなると言いますが、実際には文責を明確化するために署名を入れるのはよく行われることです。さいたま市内の戦後新設の駅の設置運動・交渉について一切触れていないという批判については、確かに妥当ですね。

結構な分量のある本なのですけど、それでもさいたま市という大都市の鉄道をいろいろな角度から取り上げるには、全然足りてないという感じでしょうか。それでも面白い内容でした。

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