航空会社の経営状況

COVID-19の影響での、航空会社の経営分析の記事が出ています。単純な計算ですが、完全無収入だとJALは13か月、ANAは7か月で資金が尽きるそうです。JALは2010年に一度経営破綻して債務が整理されているので、こういう時にはANAよりやや有利なのでしょうね。

減価償却費は実際の経費支出ではないので、固定費から差し引かなければならないわけですが、JALだと月間100億円程度なのだそうです。あれだけ機材を抱えている割には、案外安いのだなと思ってしまいます。それ以外の人件費や整備費などが300億円くらいなんですね。固定費400億円としても年間4800億円程度でしかなく、売り上げが1兆5000億円近いことを考えると、航空会社の収支構造は意外に固定費が少ないのだなと驚かされます。あとは空港の着陸料、燃料費などでしょうか。鉄道がほとんど固定費であることを考えると、正直驚くほかありません。

しかし、一時帰休をANAだけがやっているということですが、JALも手を付けないといけない状況ではないのかという感じはしますね。もっともFSCはまだマシな状況で、ギリギリの経費構造でやっているLCCはもっときついのでしょうね。

たとえCOVID-19を1年半程度で克服したとしても、その後の世界で航空会社が倒れていて航空旅行ができない、というのでは意味がないので、何とか支援をしてでもつなぎとめたいところです。

この記事へのコメント

たづ
2020年04月26日 15:11
もっと固定費の大きな業種だと思っていました。

JALの過年度財務諸表が開示されていたので見てみたのですが、一般の企業同様、流動・固定分類法(流動資産・負債を上に計上)で書かれていました。
固定費が特に大きい鉄道や電力会社は逆です。
とはいえ、顧客から運賃を受け取り運ぶというサービス自体は同種なので、今のほぼ客足のない状態が続くのは鉄道もそうですが長くは続けられません。

JALの減価償却費が小さめなのは、2010年の経営破綻の際一旦簿価を残存価額に落としているのではないでしょうか。今飛んでいる機体でそれまでに就役していた、中程度以下の経年のものはその分償却費が小さくなります。

しかし、いつまでこんな状態が続くのでしょう?LCCでは何社か既に破綻してますし。
Tamon
2020年04月27日 01:03
とはいえ、もう破綻から10年ですし。機齢が高いと不利なので、結構置き換えも進捗している気もしますし…。いずれ、感染症を無視して経済重視に戻らざるを得ない時期が来ると思っています。