秋田臨海鉄道解散の予定

秋田臨海鉄道が2021年3月に会社を解散するそうです。同社線を利用する貨物がなくなるのだそうで、全社員をJR貨物が引き継ぐのだそうです。

2014年度に比べて2019年度が57パーセント減とは凄い減り方です。まあ、もう少数の荷主に依存している状態なので、そのうちの1社が鉄道貨物利用を撤退するようなことになるとこんな数値になるのでしょうけれど。年間75480トンだと、1日平均200トンくらいしかないわけで、それでは鉄道を維持していけるのかという感じはありますね。それでも最終黒字なんだそうで大したものですが。

臨海鉄道は、かつての国鉄、現在のJR貨物と地元自治体、荷主企業などが共同出資して作った港湾部の鉄道貨物輸送を担う企業です。ここだけでなくいくつもありますが、既に会社を解散したり鉄道事業から全面撤退したりした企業もあり、釧路港開発、苫小牧港開発、新潟臨海鉄道がそうです。このままだと秋田臨海鉄道は4社目ということになります。東日本に撤退企業が集中しているように見えますが、もともと臨海鉄道自体が東日本に偏重していて、西日本だと(どこから西日本かという問題はありますが)水島臨海鉄道くらいしかないんですよね。一方、東北地方には八戸、秋田、仙台、福島と4社もあります。

これで、秋田港駅までの奥羽本線貨物支線だけが残って、その先の秋田臨海鉄道線は廃止なのでしょうか。新潟臨海鉄道線を新潟県が引き継いで一部の線路を維持しているように、秋田県が引き継ぐようなことがあるでしょうか。

この記事へのコメント

旅の途中のとおりすがり
2020年06月24日 18:45
釧路の臨海鉄道の社名は、釧路開発埠頭ですね。
 臨海鉄道が東日本に多いのは、太平洋ベルト地帯では戦前のうちに国有鉄道の貨物支線や専用線が作られていたのに対し、戦後になってからそれ以外の場所で工業開発を政策的に行おうとした際に必要になったからではないでしょうか?臨海鉄道の立地に新産業都市や工業整備特別地域に指定されたところが多いのはこれと整合的だと思います。例外的な釧路は親会社の炭鉱に巻き込まれて倒産した雄別鉄道の路線の一部を引き継いだものですし。
 秋田臨海鉄道の線路などは、次の新聞記事によると、撤去する方針だそうです。
https://www.sakigake.jp/news/article_amp.jsp?kc=20200623AK0024
 新潟臨海鉄道の場合、治水事業の関係で路線短縮せざるを得なくなって営利企業としては存続が微妙になったものの、潜在的な荷主(新潟鐵工所)はまだ存在していたので専用線として存続しましたが、秋田臨海鉄道は荷主が無くなってしまうので撤去ということになるのでしょう。なお、「潜在的」というのは、当時、新潟鐵工所は会社更生法の適用を受けていて、沿線の工場が存続するかどうか見通しが立っていなかったという意味です。
Tamon
2020年06月24日 22:27
ああ、釧路の社名間違えていましたか。すみません。
太平洋ベルトとの関係はなるほど思うものの、京葉、神奈川、衣浦、名古屋、水島の5社は太平洋ベルトにありますし、その割に西日本は少ないですし、なかなか偶然も作用している気もします。もともと西日本は鉄道貨物が全体に低調のような。