JRグループの株の持ち合い

JRグループが株の持ち合いを拡大しているそうです。少し前にも互いに出資するようになっているようだという話がありました。本州3社からJR九州への出資比率は、どの会社からも1パーセントを超えたのだそうです。

国鉄分割民営化時に、各社は全く独立した企業として発足していて、互いに資本関係などはなく、人事交流もありませんでした。JR北海道の経営悪化に伴って、JR東日本から幹部人材が送り込まれたのが、民営化以降で初めての人事的な交わりではないかと思います。しかし資本についていえば、今はお互いに関連があるようになったということなんですね。もちろん、1パーセントちょっとではまだ子会社とかグループ企業という範囲ではなく、持分法適用ですらないですが。

技術面ではお互いに支援があります。たとえば、JR九州が使っている新幹線車両はほぼJR東海とJR西日本で開発したものですし、一方でJR東日本が導入したEV-E801系交流区間用蓄電池電車はJR九州が開発したものです。観光キャンペーンでも未だにデスティネーションキャンペーンのように協力関係にありますし、なんだかんだで旧国鉄系企業のつながりは切れないものです。しかし、特に本州3社程度の出資比率だとどの程度意味があるのだろうかと思えます。一方、JR九州に対する1パーセントを超えるくらいの出資になると、現状外資ファンドからいろいろな株主提案をされている状況では、会社側提案に同意してくれそうな安定株主が増えるという点で、JR九州にとってのメリットは大きそうに見えます。

各社独自の経営判断で、といいつつ、実際はいろいろ話がされているのではないかと思いますね。まだかろうじて、各社の経営トップは国鉄時代最後の時期の入社世代で、互いをかなり知っているわけですし。しかし、もう取締役などでもJR世代が出現しつつあるわけで、今後はどうなるんでしょうね。

この記事へのコメント

hil
2020年06月26日 22:08
JR西日本からJR四国2代目社長の梅原利之 氏の例があります。


コロナ禍の支援を経営統合を条件としてやるべきと
(確か鉄道趣味人でない)ツイッターで見ましたが、
本州3社は回復しつつあるようですね。
Tamon
2020年06月27日 01:57
梅原さんは西の人だったんですか。それは知りませんでした。