単線新幹線

国土交通省から、幹線鉄道ネットワーク等のあり方に関する調査 令和元年度調査結果(PDF)という資料が公開されていることが話題になっています。単線新幹線の検討の話がこの資料の最初に収録されています。

新幹線の整備費用を抑えるために、需要の少ない区間では単線で整備しては、という話は時折出てきますね。もちろん、複線を単線に、線路を半分にしたからといって、費用が半分に減るはずもなく、もっとコストダウン効果は少なくなるわけです。それが実際にいくらくらいか、というのを試算してみたということですね。資料によれば、トンネルと土構造で83パーセント、高架橋で76-81パーセント、橋梁で66-74パーセントだそうで、当然ながら防音壁の費用はまったく減りません。橋梁は多少コストダウン効果が大きいようですが、大半の場所でトンネルと高架橋であることを考えると、8割がせいぜいという感じでしょうか。

正直、この程度のコストダウン効果しかないのでは、費用に対してデメリットが大きすぎではないでしょうか。列車交換の場所を効果的に配置してダイヤと同期させないと、表定速度がいくらでも低下してしまうわけですが、そこを最適化したとしても、列車が遅れ始めるとそれに伴う遅延波及が酷いことになると思います。

3ページの路線の概要というのが、露骨に四国新幹線を検討していますという感じで面白いですね。C駅が宇多津、I駅が高松、K駅が徳島、E駅が川之江付近で、位置関係が逆転していますけど、L駅が高知、H駅が松山ですね。これはまだ、正常に走っている時の検討なので、遅延発生時の影響をもう少し検討する必要があるでしょうね。しかしこのページの右上のグラフ、やはりトンネル区間の割合が増えるにつれて事業費単価が減っていますね。今の時代、トンネルの方が安いということです。

専門の人が検討してくれた資料が見られてありがたいです。単線新幹線を考える上ではこれくらいを想定すればいいわけですね。

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