呼子線トンネル再利用

かつて唐津から呼子半島方面へ、鉄道公団が呼子線という公団AB線を建設していましたけど、国鉄再建法に伴い建設中止になりました。既に完成したトンネルなどがそのままになっていたのですが、このほど国道のバイパスとして再利用するそうです。

鉄道公団の後身の鉄道・運輸機構としては、そのまま利用されずにいるとトンネルの維持管理に費用がかかるばかりなので、道路に利用するために引き取ってもらえるなら大歓迎でしょうね。しかしわざわざ未成線のトンネルを再利用するとは。単線用のトンネルは、2車線の道路を整備するためには幅がまったく不足しているので、かなり拡幅が必要です。拡幅工事の費用を考えても、再利用した方が安上がりということなんですね。

過去の事例としては岩泉線の災害問題があったときに、JR東日本から廃線提案を出され、押角トンネルを提供するので道路の改築に利用しては、という話が出て、実現された事案があります。国道としては今年度開通する予定だとか。また北海道の美幸線でも、延伸計画の区間で路盤工事がほぼ完成していたものの、国鉄再建法で凍結・中止になっていますが、そのトンネルを改築して道道のトンネルにした天の川トンネルの事例があります。

やはり、地質が大差ないのであればトンネルの工費が断面積にほぼ比例することを考えると、一部断面でも先に掘ってあった方が工費がかなり下がるのかもしれません。こういう再利用は有意義でしょうね。

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