北海道新幹線並行在来線の検討

北海道新幹線の札幌開業時に、並行在来線がどうなるかについて調べている記事があります。地元では長万部以南と以北を分けて考えているようです。

長万部以南は貨物の大幹線ですから、さすがに廃止することはできないということなのでしょう。しかし、重い貨物列車が多数通過することに伴う重い負担も抱えているわけで、ここに関して何とか国からの支援を引き出そうという検討が出ているようです。JR北海道から経営安定基金の一部を分けてもらうというのは、法改正が必要なので面倒な話ですね。まあこれを実現できれば経営状況は多少はマシになるかもしれませんが。

問題は長万部以北です。JR線として存続する室蘭本線へ貨物列車が長万部で抜けてしまいますので、長万部以北にはもはや都市間輸送の任務が旅客でも貨物でもほぼありません。有珠山の噴火災害の時に室蘭本線の迂回ルートとなったとはいえ、そのためだけに残しておくというのは日本のケチな発想では無理でしょう。記事でも、沿線自治体はあきらめの雰囲気ですね。

ただ、余市だけは小樽との間に2000人/日クラスの流動があるそうで、これだけなら第2次特定地方交通線もクリアする水準です。現状の北海道ではむしろ流動の多い方といえ、余市町は必死ですね。ここだけ残すとなると車両基地の負担などが重い感じになります。線路を公的に維持してJR北海道に運営してもらった方が良さそうな気もします。同様の例は九州新幹線長崎ルートの並行在来線で、JR九州に運営させるものがありますし。

長万部以南はまとめて道南いさりび鉄道に任せる、という感じですかね。

この記事へのコメント

旅の途中のとおりすがり
2020年09月15日 09:49
> 同様の例は九州新幹線長崎ルートの並行在来線で、JR九州に運営させるものがありますし。

肥前山口-諫早は、新幹線の着工に必要な沿線自治体の同意がなかなか得られない状況で、並行在来線をJR九州に運営させることが提案され、その条件の下で同意を得た、という経緯があります。そのことを考えると、既に並行在来線の経営分離に同意してしまった(苦渋の決断だったそうですが)余市町が、運営をJR北海道に任せるという案を通すのはなかなか苦しそうな気もします。
 もっとも、北海道には余市-小樽よりも輸送密度が小さい区間も多く、JR北海道は、そういった区間を単独では維持していけないけれど、沿線自治体の協力を得られれば鉄道として維持していこうという姿勢を見せているので、その点では通る可能性はあるとも言えます。
Tamon
2020年09月16日 01:03
そう言われてみればそうですね。佐賀県説得のためにJR九州が引き受けた感も。まあ2000人もいるなら余市までは惜しい感じがします。