チェネリベーストンネル開通

9月4日付で、スイスでチェネリベーストンネルが開通したそうです。アルプトランジット計画という、スイスの南北を縦貫する輸送ルートを形成する計画の一環で、スイス南部の山岳地帯を抜ける険しいルートを、低い位置で貫くほぼ平坦なトンネルに置き換えてしまうものです。2016年に開通したゴッタルドベーストンネルと合わせて、ドイツとイタリアを結ぶスイスにとっての通過交通となる貨物を、できるだけ道路から鉄道にシフトさせて、アルプスの環境を守ろうという対策ですね。

これでスイス国内は、アルプトランジット計画がほぼ完成したはずです。ゴッタルドルートの方では、今回ツーク近郊での複線化も実施されたそうですし、結構進捗しました。本当はツィンメルベルクベーストンネルも全区間が完成すると良いのですが、今のところ途中の分岐線の方だけが施工されて全区間は供用されていません。一方、レッチュベルクルートの方はレッチュベルクベーストンネルが半分ほど単線のままで、残りも施工したいと言っているものの、いつになるやらです。

これでもスイス国内はかなり進展しています。イタリア国内は、予定されていた改良が進捗しておらず、当面予算が付く見込みすらないようです。さらにドイツ国内も深刻に遅れていて、このためにせっかく新トンネルが開通しても、貨物列車の全長を伸ばす計画は当面実現しないようです。いずこも遅れですね。

12月のダイヤ改正で正式に旅客列車が運行されるようです。乗りに行きたいものですが…。

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