南アフリカの鉄道状況

COVID-19問題で南アフリカでも3月から6月にロックダウンをしていて、都市近郊鉄道がその期間運休していたのだそうですが、架線や信号ケーブルを持っていかれて運行再開不能なのだそうです。アフリカでは信号システムのケーブルを盗まれがちなので、無線信号システムへの需要が高いという話を聞いたことがありますが、南アフリカでもこんなことになっているんですね。

鋼鉄のレールもそこそこ価値があるんじゃないのかと思ったのですが、盗むのに手がかかる割に値段が安いので盗まれない、とありますね。架線だって高いところにあるから盗むのは大変じゃないのかと思いますが。通電していなければ割と楽だということでしょうか。

ディーゼル機関車で暫定復旧している路線もあるそうですけど、絶対的に輸送力不足でしょうし、信号が機能していなければとてもまともには走れないでしょう。ここまで破壊されてしまうと、復旧するのに一体何年かかるだろうかと思ってしまいます。南アフリカは鉄道網が発達している国だったのですけどね。

ハウトレインという新通勤鉄道は被害がほとんどなくて運行を再開しているというのも皮肉です。富裕層向けの警備の厳重な鉄道なんですよね。南アフリカの鉄道網のほとんどは1,067mm軌間のいわゆるケープゲージですが、ハウトレインは高速輸送を目指して標準軌を採用しています。新幹線のような都市間鉄道ではなく、高速通勤輸送を目指したところが独特です。

しかしこれではまったくもって失敗国家ですね。

この記事へのコメント

たづ
2020年11月08日 17:58
こういう鉄道資産の盗難を防ぐ策の1つとして、交流電化にした上で信号ケーブルは光ファイバー化、架線または負饋電線に近接して掛け、常時加圧というものがあると齋藤雅男氏の著書にありました。
類例として台湾高速鉄道でも工事中、中性線の銅線ドロ対策で常時加圧していましたし。
こうした盗難の多い国の電化線は、送電を止めてはダメなようですね。
Tamon
2020年11月08日 23:02
無線信号システムの需要が高いという話も斎藤先生の本だった気がします。光ファイバーでもまず盗まれないですもんね。