レールウェイ マップル 全国鉄道地図帳

レールウェイ マップル 全国鉄道地図帳』に一通り目を通しました。日本全国の25万分の1地図(北海道は30万分の1)を収録した本で、鉄道を中心に据えています。

全線全駅を収録と謳っていて、都心部など路線が密集しているところではきちんと拡大図のページを作っているので、それは達成されているようです。また廃線も収録しているのですけど、惜しむらくは1945年9月以降の廃線に限って収録しています。つまり終戦後の廃線ですね。なぜこの基準で収録したのかはいまいちよくわかりません。先行する『日本鉄道旅行地図帳』では、すべての廃線をわかる限り収録しているので、参考にできる文献はあったはずなのですが、それより大縮尺の地図に耐えるだけのデータが揃わなかったのでしょうか。これが1950年以降になると、国土地理院の公開している数値地図で廃線も含めてデータ化されているので、廃線を含む地図を容易に作成することができます。

現存駅については、過去の改称履歴も書かれています。これも、廃止駅までやってくれると嬉しいのですが。廃線については廃線年月が書かれていますが、日を省かないでほしいところです。鉄道に関する映画を撮影したところとか、ここが景勝地とか、トリビア的な情報があちこち書かれているものの、正直余計ですね。

『日本鉄道旅行地図帳』に比べて、かなりの大縮尺になっていますし地図は美しいです。しかし、やはり戦前の廃線が欠落することで資料性がかなり限られたものになっていますし、『日本鉄道旅行地図帳』では後半に全駅掲載のデータ集があって、各駅の開業年月日や区間別の開業年月日を知ることができる重要な資料となるのに対し、こちらではデータのページはほぼありません。満足で言うと『日本鉄道旅行地図帳』が上ですね。まあ今からは古書で入手しないといけないので、誰でも手に入るものではないのかもしれませんが。

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