サハリン鉄道連絡の断念

ロシアでサハリンと本土を橋またはトンネルで結ぶ構想がありましたが、このほど断念が表明された模様です。

スターリン時代に1度は着工しているのですよね。第二次世界大戦後、スターリンは誇大妄想的な巨大プロジェクトを次々に押し進め、シベリア抑留されていた日本人捕虜などもこういうプロジェクトで使役されたようです。巨大な海軍を建造する計画もありました。当時から、経済的にはとても成り立たないものであることは認識されていたようですが、誰も首に鈴をつけられない状態だったようです。結局スターリンが死去すると、その後継者がほとんどのプロジェクトを中止にしてしまいました。サハリンへはトンネルを建設する計画で、一部の立坑などが工事されていたようです。また取り付け路線も一部で完成し、路盤工事も広い範囲で進められていたとか。

最近になり、やはり橋を造ろうとか、いろいろロシア側から提案されていました。日本の資金をあてにしたのではないかとも思えますが。しかしこの記事にあるように、ほとんど人口のない土地を536キロメートルも新線を敷設しなければならず、トンネルまたは橋も技術的には可能であっても、建設費用が高すぎます。7590億円と見込まれたのだそうで。それに対してサハリンの人口はさほどでもありませんし、何を運ぶのだろうかということですよね。

ロシアはかなり鉄道に熱心であり、バム鉄道などは人口と産業の少ない地域で今も運行されていて、ヤクーツクへの鉄道なども工事されています。よくこんなに維持できるなと思います。道路網は酷い状態なので、なぜ道路を改善しないのだろうかと思いますが、シベリアの地形と気象だと道路は大変なのでしょうか。そのロシアをしてもサハリンへの鉄道は実現できないということになるのですね。

この記事へのコメント

たづ
2020年12月08日 22:27
もともとサハリンへの陸路直通自体、軍事的な観点がなければ説明がつかない非効率なルートです。大回りすぎて船より時間がかかります。
サハリン南西部、ネベリスク(本斗町)の港が不凍港なので、軍事的に船の存在が大きかったスターリン時代では是が非でもつなげようとしたのだと考えます。
日本の資金を当てにして、で「宗谷海峡トンネル」などの話も上がっていましたが、新潟や敦賀とウラジオストックの間で航送したほうが遥かに速いのでは、日本にとってデメリットである軍事的観点しかこのルートの存在意義は無いと思います。
Tamon
2020年12月08日 23:00
やはり軍事的観点ですよねぇ。どう見ても経済的には無理ですね。