函館空港市電アクセス構想

函館空港へ市電を延伸する構想がまた取り沙汰されているようです。この構想自体は昔からあるのですよね。現状の市電の終点湯の川からは空港まで4キロメートル程度しかないので、そういう発想をしてしまうのもよくわかります。

ただ、先日の『鉄道ジャーナル』の空港アクセス鉄道の記事でも取り上げられていたのですけど、そもそも空港まで市電が通じても、函館駅から空港までは路面電車で40分ほどかかってしまうのであり、現状のリムジンバスは函館駅から20分で空港まで到達しているので、ほとんど話にならないのですよね。少なくとも駅から空港へ行く客は取りこめません。市電では沿線の各電停で自由に乗降できるという点がメリットなのですけど、しかしバスでも不可能ではないですし。

そして、函館空港の1日の利用客が約4500人なのに、市電の利用が1日約1700人なければ採算が合わないというのも厳しい条件です。地方の空港のアクセスのかなりの部分は自家用車なのであり、そして路面電車より速いリムジンバスがある環境で、こんなにもシェアを取るというのはほぼ不可能ではないでしょうか。これが函館空港の利用客が1日1万人を超えるとかであれば、まだ可能性も見えてきたのかもしれませんが。これでも函館空港は、北海道内では新千歳空港に次ぐ規模の利用客数なのです。

何とも厳しい見積もりですよね。空港自体または周辺に、空港利用客以外の需要があればよいのですが。

この記事へのコメント

hil
2021年01月16日 17:36
航空旅客動向調査によると
https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk6_000001.html

表11-1最終アクセス路線バス平日14.2%休日11.1%
他に直行バス平日20.3%休日16.2%

表11-2代表アクセス平日13.1%休日11.0%
(鉄道や直行バスを使わない、市電路線バス利用者の割合)

函館空港は、北海道新幹線札幌開業しつつも利用客増となるか、
直行バスなどから集められるか。
なお、平日自家用車最終アクセス27.8%代表アクセス26.0%で、
中部空港だと32.5%(新幹線など公共交通を介する分を省いた数値の代表アクセス25.9%)
とのことで、統計上は思ったより少ないです。
Tamon
2021年01月16日 23:19
何とそれは意外。地方空港なんて車ばかりの印象ですが。