暫定燃料輸送

成田空港の暫定燃料輸送の話題が出ています。内陸に位置する成田空港へは、航空燃料をタンカーで運ぶことができないので、千葉港からパイプラインが整備されていて送油しているのですが、このパイプラインの完成が遅れたために、初期には鉄道輸送をしていたのですよね。

やはり、国際線中心の空港だと、長距離飛行に備えて1機の航空機でも膨大な燃料を積みますし、そうなると燃料供給量も相当なものになって、パイプラインのような設備が望まれたのでしょうね。これに対して鉄道輸送はやはり費用的に不利なところがあります。液体・気体の輸送ではパイプラインがたいてい最安なのです。

しかし、調べるとこの輸送に用いられたタキ40000形は140両も製作されたそうで、まあよく造ったものです。こんなにも膨大な輸送量があったんですね。

他に、航空自衛隊百里基地への燃料輸送というものもあって、鹿島鉄道榎本駅からパイプラインがつながっていて、ここまでタンク車で運んでいました。このために鹿島鉄道がかろうじて存続していたのですけど、パイプラインの老朽化で燃料輸送が廃止となってしまって、鹿島鉄道自体もあえなく廃止となってしまいました。

他にも内陸に位置する空港はいくつもありますが、成田空港ほど国際線が多数発着する空港はないですし、そうなると燃料の消費量もずっと小さくなるので、タンクローリーで運ぶところがほとんどなのでしょうね。パイプラインは初期整備費用が高くつきますので。

この記事へのコメント

旅の途中のとおりすがり
2021年01月09日 23:22
鹿島鉄道は、百里基地への燃料輸送が廃止されたあとも沿線自治体と親会社の関東鉄道の支援でしばらく存続しましたが、廃止への“最後の一押し”は、つくばエクスプレスの開業で、関鉄が常総線の取手-守谷とドル箱路線だった東京-つくばの高速バスの需要を失って支援の余裕がなったことでした。

北米大陸は、石油の大消費地である都市が内陸にもあるので、そういうところに運ぶパイプラインが何本もあるようですね。油田地帯と港を結んで、輸出に回せるようにする役割と兼用のものも多いようですが。
Tamon
2021年01月09日 23:35
ああ、TXの影響がありましたね。パイプラインについては、日本は弱いんですよね。やっと新潟から東京を結ぶルートがあるくらいで。天然ガスについては関東から近畿までどうにかつながったのですけど。
旅の途中のとおりすがり
2021年01月10日 00:07
先ほどのコメント第一段落終わりの「支援の余裕がなった」は「支援の余裕がなくなった」の誤りです。申し訳ありませんでした。

日本は陸上輸送の距離が短いのでパイプラインによらずともタンクローリー等で運べてしまうというのもあるのでしょうね。