幻の鉄道を探る~阪急京都線 計画された西院貨物駅~

今日は京都学・歴彩館の講演会「幻の鉄道を探る~阪急京都線 計画された西院貨物駅~」を聴講しに行ってきました。小ホールで開催予定だったのが、予定より希望者が多かったため大ホールになったとのこと。

阪急京都線の前身、新京阪鉄道は、開業時から電動貨車で貨物輸送をしていました。西院駅は、京都の市街地の地下線に入ってしまうので、地下で貨物扱いはしづらいということで、分岐した貨物線を造って西院駅付近の地上部に別に貨物駅を設ける構想だったのだそうです。そのために、手前の西京極駅付近で分岐し、本線に並行して貨物線を敷くように、線路のスペースが本線脇に確保されたままになっており、架線柱も3線対応になっているとか。西京極駅のところには、架道橋の橋桁まで架けたままなんですよね。

この線路用地、一時は地下トンネル掘削工事の残土を輸送するトロッコを走らせる線路が実際に敷設されていたのだそうです。ところがそうこうするうちに、自動車の普及が進んで貨物輸送需要が低迷し、地下の旅客ホームでそのまま取り扱っても大した問題ではないという数量であったため、貨物駅建設は中止されてしまったのだとか。公文書を丁寧にたどってそういう事実関係を出してきたようです。

ところが戦後の阪急時代になり、やはり地下ホームでの貨物扱いに不便を感じて、トンネルを出たところの線路脇に木製ホームを設置して、そこで荷扱いをしたことがあるのだそうです。どんなホームだったのかよくわからないと思っていたら、最近出版されたRMライブラリーの1冊に写真が掲載されていたのだとか。そんなものを撮影していた人がいたんですね。

たった1か所の未成貨物駅だけで1時間半もよくしゃべる内容があったものです。とても面白く参考になる講演会でした。

この記事へのコメント

旅の途中のとおりすがり
2021年04月12日 07:16
西京極駅から3線分の幅で続いてきた架線柱が途切れたところの少し西院駅よりに、阪急の西院変電所がありますが、地上貨物駅というのはここに作る予定だったのでしょうか、それとも、もっと西院駅寄りでしょうか?
Tamon
2021年04月12日 19:30
西院変電所を含み、西院西通りに接するところまでが予定地、ということでした。予定されていた構造の平面図が出ていました。
2021年04月21日 20:21
阪急京都線

いや~面白いですねとくに東海道新幹線とのからみの歴史(国鉄新幹線開業前一時的に工事中の東海道新幹線(京都~新大阪間)部分的に阪急京都線が間借りしていた、工事の歴史が面白いですよね~
それと阪急淡路~十三間がもと国鉄東海道線の一部だったみたいな歴史って面白いですね~

十三~梅田間も新京阪時代の遺構をそのまま活用していて、神宝線と京都線はいまでもまるで別会社みたいですよね~梅田駅構内を除く!
Tamon
2021年04月22日 22:38
いろいろ造りかけた痕跡があって楽しいですね。京阪梅田線が実現してほしかったなぁ。