すべてのコロナウイルスに有効なワクチンの可能性

COVID-19に対してmRNAワクチンが圧倒的な効力を示していて驚かされているところですが、なんとすべてのコロナウイルスに対して有効なワクチンを作れる可能性を示唆する論文が出ているそうです。SARS-CoV-2が変異しようとも、コロナウイルスであることには変わりがないので、そのすべてに対して有効なワクチンということですね。しかも、風邪の原因になるウイルスにも4種類のコロナウイルスがあるので、それに対しても有効ということになります。

これまでは、弱毒化タイプのワクチンが多く使われていたので、現実に存在するウイルスに対してしかワクチンを作れなかったのでしょうけれど、mRNAワクチンは人工的に遺伝子配列を設計して作るものなので、理論的にすべてのコロナウイルスが持っているような特徴部位を狙った設計ができれば、何に対してでも有効という結果を出せるのかもしれません。まったくもって驚かされる進歩です。

今回、中国のシノファームが作った弱毒化ワクチンが使われていますが、結果を見ると重症化予防効果はそれなりにあって有用であるものの、感染そのものを抑止する効果はあまりないようです。またアストラゼネカのウイルスベクター式は、変異株に対して弱いという話があります。それに対して完全に人工的に作られているmRNAワクチンは感染自体を高い確率で阻止しますし、変異株にも強いです。おまけに量産性も高いとなると、これはもうウイルス感染症に対する銀の弾丸を手に入れたのかもしれません。インフルエンザに対しても適用ができそうだという話ですし、今後の動きに凄く期待したいところです。

この記事へのコメント

旅の途中のとおりすがり
2021年05月15日 09:12
> 風邪の原因になるウイルスにも4種類のコロナウイルスがあるので、それに対しても有効ということになります。

ファイザーのワクチンを接種したあとの副反応を見聞する限り、発熱や結構強い倦怠感など、「それはいわゆる風邪の全身症状というやつなのでは」という感がします。そういう理由もあって、COVID-19がこんなひどいことになるまでコロナウイルスに対するワクチンの実用化は進まなかったのでしょうけれど。
Tamon
2021年05月15日 21:58
mRNA方式自体はかなり研究されていたからこれほど速く投入できたみたいですね。コロナウイルスのうち、SARSとMERSはいったん落ち着いていたので、いまさらワクチンを開発するメリットもなかったのでしょうし、風邪の4種類のコロナウイルスもまさにメリットを上回らないということなのかもしれませんね。