高圧線接触事故

横浜市のゴルフ場で高所作業車を使って樹木の伐採を行っていた作業員2人が、高圧線に接触して死亡する事故があったそうです。JR東日本の送電線だったそうで、救出作業のために送電を停止したために横浜線が2時間ほど運転を見合わせたそうです。

66kV送電線だったようですが、それくらいだと高所作業車でも近づけてしまうくらいの高さに送電線が通るのですね。一体どれくらいの高さだったのでしょう。近づいただけでアークが飛んで通電してしまうことがあるので、本当に接触したわけではないのかもしれません。高圧線接近作業は非常に怖いです。

高所作業車がしっかり絶縁のされた電気工事用のものであったならどうだったでしょうね。66kVの電圧に耐えられる絶縁作業車はあるのでしょうか。逆に、しっかり通電する状態なら車体の方に電流が流れて、ゴンドラの上の人は助かるというようなことはあるのでしょうか。雷が鳴っている時、車内は安全だというのは、落雷しても車体を流れるので中の人には流れない、という話だったと思いますし。

やはりしっかりした安全対策、事前の準備というものが大事ですね。恐ろしいです。

この記事へのコメント

旅の途中のとおりすがり
2021年06月10日 08:22
> 近づいただけでアークが飛んで通電してしまう

確かに、接触せずにアークで感電することもありますが、近付くとコンデンサ(キャパシタ)が電線と人体との間で形成される(※)ことになり、交流はコンデンサを越えて流れる(直流は流れない)ので、それで通電して接触無しに感電することがあります。交流電化の架線周りが直流に比べてものものしいのは、電圧が高いほかに、これによって周囲の物に通電しやすいからです。

コンデンサのインピーダンス(の絶対値)は周波数に反比例するので、高周波電流ほどコンデンサを越えて流れやすく、商用電源のような低周波数では電流は小さくなりますが、高電圧だとそれでも人体に危険がある程度の電流になります。


> 雷が鳴っている時、車内は安全だというのは、落雷しても車体を流れるので中の人には流れない

これは、導体である車体がガウスケージを形成するので、導体に囲まれた空間である車内は常にどこでも等電位になり、車内の物には電流が流れない(流れる場合は周囲の導体(車体)を流れる)、ということだったと思います。なので、当たり前と言えば当たり前ですが、オープンカーであれば車内にいても雷が落ちてきたら危険ですし、高所作業車のバケットも上方が開放されているのでガウスケージにならず、乗っている人は感電しうることになります。

まぁ、上記のような理屈よりも安全対策をしっかりとやることの方が重要ですが、電気関係の仕事でないと感電防止の対策を日常的に行っている訳ではないでしょうし、送電線に近付くのは危険、ということを一般に啓蒙していくしかありませんね。


(※)厳密なことをいうと、どんな距離でも電線と人体との間でコンデンサは形成されていますが、距離が大きければそのコンデンサのキャパシタンス(静電容量)は無視できるほど小さいので問題になりません。近付くとキャパシタンスが大きくなり、キャパシタンスに反比例するインピーダンスは小さくなるので、通電する交流電流が大きくなります。
旅の途中のとおりすがり
2021年06月10日 08:24
訂正です。「ガウスケージ」なんてことばはなくて、正しくは「ファラデーケージ」です。申し訳ありません。
Tamon
2021年06月10日 23:04
確かに開放だと厳しそうですね。ファラデーケージという言葉、確かにありましたね。
たづ
2021年06月12日 16:55
私の田舎近辺でも、やや街なところの鉄道変電所は、すぐ側にコンビニやアパート、小さめながら住宅街があったりします。上を66kV送電線が通ることで建てられる建物の大きさは最初から制限を受けているはずですが、これら建物の建築・将来の解体時、あれは大丈夫なのかと気になります。
結構ギリギリに見えます。
Tamon
2021年06月12日 23:56
結構ギリギリな高さなんですね。近づきたくはないなぁ。