大手私鉄から鉄道・運輸機構への出向

大手私鉄から鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)に技術者を出向させるそうです。これは面白い動きですね。

鉄道・運輸機構の鉄道関係の部門はもともと日本鉄道建設公団でしたし、国鉄系の影響が濃い組織です。そのためか、JRからの出向は結構話を聞いたことがあります。しかし今回は、COVID-19問題の影響で新規の投資が削減されて業務量が減っている民鉄各社の技術部門から技術者を送り込むということのようです。新幹線の建設業務があって、特に北陸新幹線の開業延期問題もあって、鉄道・運輸機構にとっては要員不足が感じられていたのでしょうね。

民鉄各社からすれば、鉄道・運輸機構が一定の給与負担をしてくれるはずなので、業務量の少ない時期に技術者を出向させられればいくらかは人件費負担の削減になりますし、一方で新幹線のような巨大プロジェクトに関与することができれば、技術者の技術力を磨くことができます。この規模のプロジェクトに関与する機会は、現代の日本の鉄道業界ではなかなかありません。一方、鉄道・運輸機構からすれば直近の技術者不足を充足する手っ取り早い手段ということなのでしょう。

割と一石二鳥な感じですね。相鉄と東急も技術者を出向させる会社に含まれているようですけど、機構の手掛けている東部方面線はほとんど自社線なわけで、もしかしてこれらの人たちはここに配置されるのかもしれません。そのほかの人たちは、特に北海道新幹線担当ということになれば、大手私鉄に就職するときには思ってもみなかった任地に派遣されることになるのかもしれません。大変ですけど、2-3年程度なら良い人生経験と思えるかもしれませんね。

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