電車操作塔

昨日に引き続いて読売新聞に鹿児島市電のネタが。電車操作塔の話題です。路面電車が運行されている都市では結構見かけるものだと思いますが、路面電車の分岐点において、進行してきた電車の行き先表示を見て、係員が手動でポイントの制御を行っていた施設です。普通鉄道のようにきちんとした運行管理が行われていない路面電車では、遠隔制御ではどうにもできなかったということなのでしょう。

使われていた期間が短いのに驚きました。1949年から1957年までの8年しか使ってなかったのですね。1949年以前の制御方法を知りたいものです。1957年以降は今も使われているトロリーコンタクターを使った制御になったのだと思います。架線にスイッチが取り付けられていて、通過する電車のパンタグラフがスイッチを叩いていくので電車の通過を知ることができるという装置で、2か所のトロリーコンタクターの間の走行時間で分岐器を転換する仕組みだったと思います。トロリーコンタクター間にわざと停車して時間を経過させると分岐器が転換するのですね。他に交差点近くの架線柱に操作盤が付いていて、運転士が手を伸ばしてボタンを押して転換できる仕組みにもなっていたと思います。

高見馬場の操作塔はまだ残っているのですね。私が子供の頃は市役所前のちょっと北にもあった覚えがあります。郡元にもあったと思うのですが、こちらはまだ残っているんじゃないのかなぁ。

中の写真が貴重です。一般公開イベントとかあれば面白いのですけど、はしごを登らなければならない構造では多くの人数を受け入れるのは到底無理で、実現しないでしょうね。

この記事へのコメント

旅の途中のとおりすがり
2021年07月24日 08:59
ご紹介の記事を見ると、この市電の操作棟にはケーブルが外から入り込んでおり、無人化されただけでトロリーコンタクターでポイントを切り替えるための機器室としての役割はまだ保っているように見えます。郡元の操作棟もGoogle Street Viewで見ると残っているのですが、同様にケーブルが入り込んでいます。過去の画像を見ると、2020年になってから外壁に近くのスポーツクラブの看板が貼られているので、放置されているわけではなく保守されているようです。
https://www.google.co.jp/maps/@31.5624656,130.5491132,3a,31.4y,88.19h,94.26t/data=!3m7!1e1!3m5!1sBJCkk4FHwhrt5PWacYnxcA!2e0!5s20201001T000000!7i16384!8i8192
市役所前の操作棟は上町線の分岐のためのものだったでしょうから、上町線の廃止とともに撤去されてしまったのでしょうね。

路面電車の操作棟というと、函館の十字街にあったものが1995年まで使われていましたが、現在は移設されて保存されています。これを紹介した記事によると、操作棟ができる前の市電のポイントは手動で、人が道路を渡って軌道のそばにあるてこを動かしていたようです。
https://www.hakobura.jp/db/db-view/2013/05/post-233.html
Tamon
2021年07月25日 00:22
あー、操作塔になる前は、直接転轍機のところに人が行って操作していたんですね。納得です。トロリーコンタクターの機器室だけなら、機器箱を少し歩道に占有させてもらうだけで済む気もするんですけどね。なお上町線廃止後もしばらくは折り返し用の引き上げ線として線路が一部残っていて、その時期まで操作塔が残っていました。