北海道の鉄道125話

『北海道の鉄道125話』を読み終わりました。著者の太田幸夫氏は国鉄からJRにかけて北海道で保線関係をやっておられた方で、交通新聞社新書でも保線の本を出したことがあります。他に操車場の配線資料集なんていうマニアックなものを自費出版していたこともあり、今回のこの本も富士コンテムの扱いなので自費出版相当なのでしょう。

北海道の鉄道125周年記念ということで、125の話題にわけて北海道の鉄道史を語っています。といっても、各話で関連事項としてその後の話を書いていることがあるので、実際の話題はもっと多いというべきでしょうか。おおむね歴史順に、路線の開業の話が多いです。開業時の経緯などが触れられています。一方、廃止になった路線だと関連事項として廃止時の経緯も書いてある、という感じで、路線ごとの歴史という感じもあります。ただ、開業と廃止の話題中心で、その間に何があったかを書いてあるところはほとんどありません。幹線だと電化とか複線化とか経路変更とかの話題がいくらか書いてあるのですけど。

黒松内駅長だった人が災害時の対応で評価されて一気に札幌駅長に栄転した、という話があるのだそうですが、実際に著者が経歴を調べてみると栄転したのは事実でもその災害があった日付より前の日に異動辞令が出ていたのだそうで、どうもそういうことではなさそう、なんていう話がありました。こういう調べができるのは面白いですね。しかしその後下富良野駅長(後の富良野駅)に転出しているあたり、普通ではない人事には見えますね。

細かいミスはあるのですけど、さすがに鉄道の専門家が書いているだけあって手堅いです。なかなか面白い本でした。

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